〈直近5年で市場規模53%増、年平均11%の成長〉
ゼリー系の飲料市場が拡大している。2018年までの直近5年間で販売金額は53%増となり、年平均成長率は11%となった(インテージSRIによる推計販売規模)。生産量も大幅に増加し、2018年は8万5593リットル(前年比10.5%増)へ拡大している(全国清涼飲料連合会調べ)。
ゼリー系飲料の生産量の推移

ゼリー飲料の好調の背景には、手軽に栄養素が摂れることが生活者に支持されていることや、時間がない時の小腹満たしだけでなく、夏バテなどで食欲がない時や運動前後などに、飲用シーンが広がったことも大きい。また、水分でお腹が膨れることに対する抵抗感などから水分補給を控えがちの人からの支持も高い。今年は、「inゼリー」(森永製菓)など上位ブランド以外の新しい顔ぶれが増えていることが特徴だ。ゼリー系飲料は季節指数が大きく、6~8月に販売量が一気に伸びる傾向にあり、各社からの新商品を中心とした提案が相次いでいる。

大塚製薬の「カロリーメイト ゼリー100kcal」(180g、コンビニ限定・6月3日発売)は、1袋で5大栄養素がバランスよく摂ることのできるゼリー飲料の「カロリーメイト ゼリー」(2016年)を、100kcalの設計にした商品。1袋でビタミンは1日に必要な量の約半分、タンパク質は5gなど身体に必要な栄養素を手軽に補給できる。すっきりしたアップル味。

アサヒ飲料は、夏場の体調管理と脱水対策をサポートする『「メンテナンスゼリー」補水設計from「守る働く乳酸菌」』(180g)を6月11日に発売した。「カルピス」由来の乳酸菌研究により選び抜かれた「L-92乳酸菌」のほか、「クエン酸」、「ビタミンB群」を配合した脱水対策シリーズという。体内で水分補給しやすい補水設計に仕上げた。レモン風味。

ポッカサッポロフード&ビバレッジの「キレートレモン クエン酸チャージゼリー」(180g)は、レモン1個分の果汁、クエン酸2700mgなどが入った「パフォーマンスサポートゼリー」として4月にリニューアル発売した。レモンの酸味でリフレッシュできることも特徴。

サントリー食品インターナショナルは、凍らせて飲むパウチタイプのフローズン飲料「デカビタC フローズンエナジー」(140g)を6月25日に発売した。暑い夏に向けて“凍らせておいしい”フローズン飲料。1日分のビタミン(ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ナイアシン)、ローヤルゼリーエキスを配合した。

トップシェアの「inゼリー」ブランド(森永製菓)は、2018年の出荷実績が15年比で141%を達成した。利便性ニーズ×健康維持ニーズの高まりを受けて、商品の品質強化と新商品の投入で売上拡大が続いている。今年4月には、6大栄養素(糖質・脂質・タンパク質・ミネラル・ビタミン・食物繊維)を1度にまとめてチャージできる「inゼリー ミックス」(150g)を発売している。

ハウスウェルネスフーズが展開する13種の全ビタミンでカラダの調子を整える「1日分のビタミン」(180g)も、昨年度の実績が140%超となった人気商品。同社は、「忙しく不規則な生活で食事が乱れがちな時など、十分に摂りきれないビタミン全13種を一度に摂ることができるため、小腹満たしや間食におすすめ」としている。