「お〜いお茶」から機能性表示食品発売、おいしさも両立/伊藤園

第51回食品産業技術功労賞 商品・技術部門受賞
伊藤園は、お茶の主要成分であるカテキンやテアニンについて研究を進め、機能性表示食品などの製品開発を進めている。

2021年3月発売の「一番摘みのお~いお茶」(3品)は、“体脂肪を減らす”機能性表示食品。消費者庁への届出表示は「本品にはガレート型カテキンが含まれます。ガレート型カテキンには、BMIが高めの方の体脂肪を減らす機能があることが報告されています」。

2019年には「お~いお茶 濃い茶」を機能性表示食品として発売し、大ヒットしている。届出表示は「本品にはガレート型カテキンが含まれます。ガレート型カテキンには、体脂肪を減らす機能があることが報告されています」。

2020年12月には日本初のテアニン・茶カテキンを機能性関与成分とし、“認知機能の精度を高める”機能性表示食品「お~いお茶 お抹茶」を発売。370ml缶とスティックを展開している。届出表示は「本品には、テアニン・茶カテキンが含まれます。テアニン・茶カテキンには、年齢とともに低下する認知機能のうち、注意力(注意を持続させて、一つの行動を続ける力)や判断力(判断の正確さや速さ、変化する状況に応じて適切に処理する力)の精度を高める機能があることが報告されています。認知機能(注意力・判断力)が気になる方に適しています」。

いずれの製品も、何も添加していないことが特徴。天候や栽培環境により変化する原料茶葉のカテキン量を担保しつつ、渋みと旨みのバランスを考慮した茶葉の選別や火入れにし、継続飲用できる機能性表示食品として、おいしさも両立する設計にした。長年の研究のほか、荒茶取扱量が国内トップなどの調達力や技術力を活かして実現している。

〈食品産業新聞 2021年12月8日付より〉