食品・農林水産分野における国際標準化と第三者認証の普及を進めている農水省は18年度から、大学生向けの出張講座を行う。

今後、ビジネスの世界で、標準・認証の発想がますます求められることが予想されるなか、学生の段階からこの分野の素養を身につけてもらうのが狙い。現在、東大や大阪大など5つの大学での開催が決定。JIS(日本工業規格)の分野で同様の取り組みをしている経産省のプログラムに参加する形で講座を開くことも考えている、という。

ビジネスでのグローバル化の進展により、国際標準や第三者認証が経営ツールとして不可欠となっており、的確に対応できる人材の育成が急務となっている。講座は、理系、文系の学部学科を問わず、製造・品質管理、研究開発、マーケティング、営業、知的所有権を含む法務などに携わる学生を対象に構成される。

現在導入が決まっているのは、東大、阪大のほか、お茶の水女子大、群馬大、高崎健康福祉大。東大は農学部で開かれる一方、阪大は、知財関連として法学部で講座が持たれる予定だ。農水省食品規格室の松本修一室長は「人材育成を考える上で、学生の段階から標準・認証に興味を持ってもらうことが重要だ。製造分野はもちろんのことだが、経営分野においても、標準・認証を戦略的ツールとしてどう使いこなしていくかが問われている」と話している。

〈食品産業新聞2017年12月18日付より〉