第6回「心に残る給食の思い出」作文コンクール入賞10作品を表彰/日本給食サービス協会

〈アレルギー克服体験記が文部科学大臣賞〉
日本給食サービス協会は12月15日、第6回「心に残る給食の思い出」作文コンクールの表彰式及び祝賀パーティを東海大学校友会館(東京・霞ヶ関)で開催した。応募総数2,631作品の中から選ばれた10作品を表彰。入賞した全児童と保護者、協会関係者合わせて約100名が参加した。

文部科学大臣賞の作品『僕だけの給食記念日』は、卵・乳製品アレルギーの児童(作者)が、毎日、決まった量のアレルゲンを摂取する治療を行いアレルギーを克服して、みんなと同じ献立の学校給食を食べられるようになった体験を綴ったもの。治療で重い症状が出て何度もくじけそうになっても、いつか食べられる日が来ると信じて治療を継続。ようやく食べることができた給食は「2度と味わうことのできないほど、最高においしかった」と述べ、給食を作る調理員や家族、先生への感謝の気持ちを表現している。

文部科学省の三谷卓也健康教育・食育課課長は、「平成24年12月、東京都の学校給食でチヂミのお替わりをした児童がアナフィラキシーショックで亡くなった。それから、文科省・農水省、小中学校の給食関係者や給食サービス事業者の皆さんで、どうすれば児童・生徒が楽しめる給食を安全に提供できるかを考え、2度と同じ事故が起こらないよう様々な対策を講じ一生懸命努力を重ねてきた。作文には、1歳の時に発症してから、時々発作をしながらも、それを乗り越え、7歳になった時に皆と一緒に給食を食べられた瞬間の感動が強く表現されている。感謝を申し上げたい」と語った。

農林水産大臣賞に輝いた『世界にほこる給食』は、授業で知った江戸東京野菜「寺島なす」を育てる経験を通じて、栽培の楽しさと食べた時のおいしさ、生産者・給食調理従事者への感謝の思いが綴られている。その他、郷土料理の魅力や歴史、お替わりジャンケンの楽しさや献立表の面白さ、開発途上国における飢餓の問題、大雨断水時における給食など、様々な切り口で給食について作文が書かれている。

西剛平会長(レパスト社長)は「協会が作文コンクールを実施する狙いは2つ。1つは、次の世代を担う子どもたちの成長や食育の浸透である。もう1つは、作文を読む機会を得ることで、裏方として毎日給食の調理業務に携わっている調理員・栄養士の方の大きな励みになることだ」と意義を語り、「調理員・栄養士の仕事の心の拠り所には、自分が作った食事を食べる子どもたちの笑顔や成長がある。作文を通じて調理員・栄養士の気持ちにも少しでも気付いてもらえたら嬉しい」と話した。作品は協会ホームページ(http://www.jcfs.or.jp/lunchsquare/sakubun.html)で読むことができる。

〈冷食日報 2018年12月19日付より〉