くら寿司は、海洋資源の保護や漁業者との共存共栄を目指す「天然魚プロジェクト」を2010年から開始し、様々な取り組みを行っている。

魚の骨まで丸ごと使い切る「さかな100%プロジェクト」では、魚の部位の40%を占めるアラや骨を、養殖魚飼料の一部に活用し、寿司ネタ「循環フィッシュ」として店舗で販売している。

2015年から取り組む「一船買い」では、漁船と年間契約を結び、定置網で獲れたすべての魚を魚種問わず重量で買い取っている。通常だと市場に卸せず、廃棄されたり、買い叩かれたりしてしまう魚種や稚魚も含めて買い取ることで、漁業者の収入安定化も期待できる。対象漁港を少しずつ拡大し、国内5カ所ほどで展開。獲れた稚魚は、人工生けすで1年半ほど育て、寿司ネタとして販売している。

2021年11月に設立した水産専門会社「KURAおさかなファーム」では、水産業の人手不足や労働環境の厳しさを、テクノロジーで緩和することを目指す「スマート養殖」を開始。漁業創生の取り組みを加速させている。

〈食品産業新聞 2021年12月8日付より〉