マルハニチロの冷凍食品の最新鋭基幹工場となる「新石巻工場」が完成、4月1日から稼働を開始したが、同社は6月1日、新石巻工場の竣工式、工場見学会、祝賀会を開催した。竣工式神事には亀山紘石巻市長をはじめ関係者約50人が出席、工場見学会、祝賀会には115人が出席した。 工場見学会では、前田尚良工場長が「2011年東日本大震災による被災で規模を大幅に縮小せざるを得なかった石巻工場は6年を経て新石巻工場としてこの日を迎えた」とし、「工場見学で実際に目にされる全てのものは皆さんのご支援の成果物そのもの」と石巻での工場存続に力を寄せた関係者に謝意を表した。 ホテルに場所を移した祝賀会では、マルハニチロ伊藤滋社長があいさつした。 「旧石巻工場は1946年に旧日魯漁業の水産加工基地として設立、以来70年の歴史を持つ。その後直営の冷食専用工場となり30年以上、冷食生産のシンボル的存在として事業を進めてきた。11年の大震災では5m以上の大津波の直撃で工場の設備は大きく損壊し、また、当時自宅にいた8人の社員と多くの社員の家族を失った。工場の再開は厳しいと思われたが、震災の翌日には工場の一部で生産を開始、驚異的なスピードで再開をめざし、8月には震災前の2割までの生産水準になった。しかし同じ場所での事業継続は困難なことが分かり、3年かかったが同じ石巻市内に好立地を探し得た。 新工場は最新鋭の設備で生産性向上を図り、働く人の環境に配慮、安全安心の食の提供を実現する。また、石巻の震災復興に少しでも貢献できたらと思う。当社は16年度に07年度の統合以来の最高益を出したが、新工場でそれを飾ることができた。冷食の新たな基幹工場としてグループの牽引役になる。より愛され信頼される製品を提供し、地域の雇用創出、新たな価値提供により皆さんの期待に応えたい」。 来賓祝辞は宮城県村井嘉浩知事、石巻市亀山紘市長(代読)が行い、村井知事は「新工場に感動した。最新の設備を入れ安全管理、品質管理にはこれ以上のものはないと思われるくらいに徹底している。製品販売で売上拡大し、土地の取得など投資を重ねて欲しい」と語った。 工事施工会社を代表して竹中工務店岡田正徳副社長に感謝状を贈呈、引き続きマルハニチロ岡本伸孝取締役常務執行役員が乾杯の発声。宴半ばで新石巻工場前田尚良工場長があいさつ、山口龍一執行役員生産管理部長が手締めを行った。 --続きは本紙で。