9月の冷凍果実輸入量は2割増、金額は上昇局面に

〈無加糖ストロベリーが牽引、大半の品目が2桁増〉

財務省がこのほど発表した2017年9月の冷凍果実輸入高は数量ベースで6,775tとなり、前年比20.6%増と大幅に伸長した。6カ月連続で前年比プラスとなった。無加糖ストロベリーが大幅増となり全体を牽引したほか、大半の品目が2桁増と伸長した。金額ベースでは29.0%増の20億1,913万円。1kg当たり単価は平均298.0円で前年比7.0%増と上昇に転じた。中国産は合計2,577tで前年比2.2%減と再びマイナスに転じた。中国産の平均単価は227.3円で前年比9.7%高となった。

無加糖ベリーは10.9%増と2カ月ぶりのプラス。トップシェアのカナダが31.4%増と2カ月ぶりにプラスに転じた。前年大幅減の反動影響が大きい。2位の米国は7.5%増と5カ月連続のプラスと堅調。チリは前年から半減、3カ月ぶりのマイナスとなった。平均単価は314.3円で前年比17.9%安と下落基調。

無加糖ストロベリーは28.0%増で6カ月連続のプラス。今年累計で無加糖ベリーを上回り最大品目となっている。

トップシェアの中国が1.0%減と再びマイナスに転じたが、エジプトが6.8倍増と引き続き前年減の反動により大幅増が続いた。モロッコも反動増で2.2倍増、3カ月連続の大幅増となった。チリは前月に引き続き3倍増と伸長。米国は30.8%減と2カ月連続のマイナス。平均単価は236.8円で前年比8.6%高。

加糖ストロベリーは1.1%増と2カ月ぶりのプラス。トップシェアの中国は19.2%減と5カ月連続マイナスだったが、米国が59.4%増とプラスに転じた。堅調だったチリとタイもブレーキがかかった。平均単価は275.3円で前年比19.6%高。

無加糖パパイヤ・マンゴーは58.8%増と4カ月連続のプラスとなった。トップシェアのペルーは76.6%増と4カ月連続のプラス。タイは22.6%増と2カ月ぶりのプラスとなった。ベトナムは前年減の反動影響もあり34.1%増と2カ月ぶりのプラス。キロ単価は422.5円で1.7%安。

無加糖ラズベリーは21.3%増と3カ月連続の大幅増。トップシェアのチリが48.9%増とプラスに転じた。セルビアは3.7倍増と2カ月連続の大幅増。フランスも前年減から大幅に伸長した。キロ単価は469.8円で26.5%高と上昇に転じた。

無加糖パイナップルは29.4%の大幅減に転じた。3カ月ぶりのマイナス。コスタリカが75.8%減となった影響だ。タイは21.2%増、フィリピン、ベトナムは皆増。キロ単価は230.9円で8.0%高と再び上昇した。

〈冷食日報2017年11月10日付より〉