〈個食生パスタ市場拡大に向け「青の洞窟」から生パスタシリーズ〉
日清フーズは、18年春期家庭用冷凍食品の新商品3品、リニューアル品13品の計16品を3月1日から、全国で発売する。7日、東京・京橋の明治屋ホールで、小池祐司社長らが出席し、常温食品も含めた新商品の記者発表会が開催された。

今回の新商品は冷凍「青の洞窟」ブランドで初となる生パスタシリーズ3品。リニューアル品は17年秋に投入した「マ・マー 超もち生パスタ」シリーズ7品、「マ・マー 大盛り生パスタ」シリーズ3品および、“お弁当向け"スパゲティ2品・スナック1品で、計16品のうち13品が個食生パスタとなる。

同社によれば、直近の冷凍生パスタ市場は、17年4~6月が前年比7.5%増、7~9月が4.8%増、10~12月が、同社が「超もち生パスタ」シリーズを投入したこともあり12.6%増と伸長。

また、近年、生パスタ専門チェーン店の増加、CVSでの定番化などもあり、生パスタの認知率は97%と身近なものとなり、喫食機会が拡大する中、さらなる市場拡大を見込んで新商品・リニューアル品を投入するという。

今回は「青の洞窟 生パスタ」シリーズの投入に合わせて、冷凍個食パスタの製品ポジショニングを整理。乾パスタタイプ/生パスタタイプそれぞれで、高価格帯が「青の洞窟」/「青の洞窟 生パスタ」、中価格帯のスタンダードブランドが「THE PASTA」/「超もち生パスタ」、中価格帯の大盛りタイプが「大盛り」・「ガツのせ」/「大盛り生パスタ」と、セグメントやターゲットに合わせて乾パスタタイプ/生パスタタイプを取り揃える。なお、従来の「極旨生パスタ」シリーズは終売となる。

【青の洞窟 生パスタ】冷凍個食パスタの高価格帯市場をけん引する「青の洞窟」ブランドから、初めての発売となる生パスタシリーズ。主に本場・北イタリアで食べられている生パスタの伝統を取り入れ、たまご(卵白粉)を使用した歯切れの良さの一方、日本人にも好まれる弾力のあるオリジナル配合の麺を使用。ソースも、イタリアの伝統を取り入れた▽3種チーズのボロネーゼ(280g)▽熟成ベーコンのカルボナーラ(270g)▽ポルチーニクリーム(270g)/各税抜希望小売価格430円――の3品を発売。乾麺パスタシリーズ4品と合わせて冷凍「青の洞窟」シリーズは7品での展開となる。

発表会の質疑応答の中で担当者は、「現在、冷凍パスタの高価格帯の比率は全体の12~13%ほど。冷凍パスタ市場は好調だが、リーズナブルなレギュラーラインがけん引している。もう一段市場が拡大するためには、差別化商品が伸長する必要がり、高価格帯が15%~20%のシェアになるよう伸ばしたい」「乾麺の冷凍青の洞窟の主要顧客は40~50代の方が多いが、生パスタのニーズは20~30代で高く、それを取り込むことで拡大に繋げたい」など述べた。

〈健康訴求・デジタルマーケによるブランド力強化に注力〉
発表会の席で、小池祐司社長は今後課題となる開発・マーケティング方針として▽健康訴求等新たな付加価値セグメントへの対応強化▽デジタルマーケティングを活用したブランド力強化――の2つを挙げた。

概要を説明した岩橋恭彦取締役加工食品事業部長によれば、これまでも付加価値商品開発で「簡単・便利」「本格」を中心に取り組んで来た所、経済・市場・流通構造の変化に対応する上で、それらに加えて取り組む方針。

「健康」関連では、常温食品で17年秋に糖質オフのプレミックス、今春は減塩から揚げ粉、食塩不使用の八割・十割そば(乾麺)を発売。今後も「簡単・便利」「本格」に加え、新たな付加価値セグメントとして「健康セグメント」を育成する。

「デジタルマーケティング」では、青の洞窟はイベントとインスタグラム企画の連動によるイベントとブランドのリンケージ強化、マ・マーでは動画レシピサイト「#ママワザ」を活用した消費者コミュニケーション強化、日清ブランドでもSNSやホームページとTVCM等広告宣伝を絡めたプロモーション実施などを行い、それぞれブランド力の強化を図る。

〈冷食日報 2018年2月8日付より〉

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