かねます食品「鉄板屋シリーズ」絶好調、看板商品に成長 「イカでたこ焼」を拡販

かねます食品は今期(19年3月期)、売上高は4%増の26億円、営業利益は前年並みを目指している。昨秋発売した「鉄板屋シリーズ」が好調で、この春から取引も拡大、同社全体の売上の内25%を占める看板商品に成長している。野菜をたっぷりと摂れ、かつ低カロリーという健康志向に合わせたコンセプトが、消費者に受け入れられており、中でも「山芋焼」の引き合いが強い。

この秋は、「でか!シリーズ」4品、「鉄板屋シリーズ」2品など全10品を投入する。タコの原価高騰による影響もあって、たこ焼と明石焼に使用するタコをイカに変えた商品がその内5品を占める。

今春発売した、低価格でお得感のある大袋タイプの流れを受けた「でか!シリーズ」は、「大きいけど安い」がコンセプトで、価格は198円から248円を想定。中価格帯でボリューム感を押し出していく。

同シリーズの「イカでたこ焼 9個入り」は、たこ焼のタコの変わりにイカを使用した商品。イカの身の厚みのある部分をたっぷりと使用し、従来のたこ焼より具材が大きく食べ応えのある商品に仕上げている。1玉の大きさも30gと、従来の20gより大粒にしている。ダシが利いたこだわりの生地と共に、小売りのバイヤーからは高評価を得ているという。この他、「でか!お好み焼」や「でか!チヂミ」など4品をラインアップしている。

鉄板屋シリーズでも「イカでたこ焼」「イカで明石焼」の2品を投入、同シリーズはこれで全7品となり、シリーズとして棚に並ぶ数が多くなるよう拡販する。また、150円前後の低価格帯である「ええもんシリーズ」からは、「お好み焼 ぶた玉」、「同 いか玉」など6品を投入した。

このほか、中国の委託工場の人材不足などもあり、人件費削減と品質の安定性を見込んで、機械化を急ピッチで進めていくという。

〈冷食日報 2018年9月4日付より〉