スーパー各社18年秋棚の新規導入状況 導入率は王道の餃子商品が上位〈冷食日報アンケート〉

〈新カテゴリへの期待も〉
アンケートに回答した15社のうち、12社が18年秋の棚替えにおける新商品の導入状況について回答してくれた。新商品の導入チェーン数の上位38品(同率31位まで)をにまとめた。

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導入数首位は、12社すべてが導入すると回答した味の素冷凍食品「しょうがギョーザ」、イートアンド「【大阪王将】羽根つき餃子」、マルハニチロ「王様のソテーピラフ」の3品が同率で並んだ。

「しょうがギョーザ」はアンケートの自由回答でも、注目商品として挙げるチェーンが多数で、同社の販促施策に期待する声も多かった。「羽根つき餃子」は売れ筋商品を刷新して新商品とするもので、安定の導入数。水・油なしに加え「フタなし」へと進化させ簡便性を高めたことも評価されている。「王様のソテーピラフ」は、ここ数年の“炒飯戦争”が一段落したところで、ピラフの新基軸を打ち出し、米飯の再度の底上げへの期待が押し上げた。

4位には12社中11社が導入すると回答したイートアンド「【大阪王将】ぷるもち水餃子」がランクイン。残り1社も、同時発売する「【大阪王将】ぷるもち水餃子ボリュームパック」を導入するとしており、事実上全社導入に等しい。こちらも売れ筋商品を刷新し、新商品として発売するもので安定の票を集めた。

同率5位には、12社中10社が導入するとした味の素冷凍食品「味からっ やわらか若鶏から揚げ〈ふっくら鶏むね〉」とニチレイフーズ「炒めタッカルビ飯」がランクイン。ヘルシー感のある鶏むね肉のから揚げ、人気メニュー「タッカルビ」を取り入れた米飯と、流行を押さえた2大メーカーの商品とあって評価を集めた。

一方、上位品を見ると、新カテゴリーへの期待も垣間見える。おつまみを意識した商品では、9位にニチレイフーズ「卵黄風ソースが入った鶏つくね」(表では「おかず」に分類)、日本ハム冷凍食品「【今夜は家飲み!】炭火やきとり」、15位に日本ハム冷凍食品「【今夜は家飲み!】炭火砂肝焼き」、31位にケイエス冷凍食品「しそ入り国産鶏 鶏つくね串(照焼)」(表では「弁当」に分類)、ニチレイフーズ「【パクチキ】チーズ」といった商品がランクイン。まだ冷食のおつまみカテゴリーは確立したとまでは言えない状況であるが、積極的に導入している様子が伺える。

また、21位に2品がランクインした日本水産【デリシャスKitchen】シリーズは、表では便宜上麺類としたが、新カテゴリーとも言えるスープ商品、同じく21位の日本ハム冷凍食品「【もう切ってますよ!】短冊ベーコン」は素材としての用途を想定した商品で、今後の動向が注目される。

〈冷食日報 2018年10月3日付より〉