ニチレイフーズ 専門店品質「チーズイングリルドハンバーグ」、 生IQF「特撰チキンカツ」発売、“価格高騰対応型”チキン・春巻・ハンバーグ・コロッケなど32品も/2022年秋季・業務用新商品

ニチレイフーズ業務用「チーズイングリルドハンバーグ110」
ニチレイフーズは7月8日に、2022年秋季新商品を発表した。

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業務用では専門店品質のチーズインハンバーグを複数の調理方法に対応させて発売。「生IQF」シリーズとして未加熱タイプ商品にチキンカツを追加する。また福祉給食向けに輪切りにバラ凍結したきゅうりを品揃えした。

業務用では通常のコンセプト対応商品として、新商品17品、リニューアル品1品を7月から10月にかけて発売する。そのほかに「価格高騰対応型商品」として、チキン、春巻、ハンバーグ、しんじょ・ふんわり天、ポテトコロッケ、クリームコロッケ、豆腐加工品、常温品――の主力カテゴリーにおいて、規格変更やカテゴリーごとにグレードの空白を埋める商品を、合計32品発売する。

その理由について滝英明執行役員業務用事業部長は「直近の課題である急激な原材料の高騰に対して、メニュー売価を上げることが難しいユーザーもいる。選択肢を広げるため、主力カテゴリーを中心に価格高騰への対応商品を用意した。出来る限り多くのお客様をサポートできる体制を取っていきたい」と説明した。

コンセプト対応型商品としては、生活者が1回の食事に高い満足感を求める傾向が強まっていることから、「美味しさ」を基礎に、「品質訴求」「簡便性」「健康感」の3つを追求するというコンセプトを掲げた。これに業態別のテーマを掛け合わせた商品を発売する。

外食向けには「外食応援」として、手作り品質と簡便性を提案する。

「チーズイングリルドハンバーグ110」を9月1日に新発売する。独自のハンバーグ製造技術を使い、肉粒感、チーズのコクとなめらかさ、冷めてもおいしい設計、マルチオペレーション(オーブン・電子レンジ・蒸し・焼き)対応――4つのこだわりを実現させた。

手作りからの切り替えを狙った「生IQF」シリーズには「特撰チキンカツ120〈60〉(もも肉)(生IQF)」(※1個120gと60gの2品)を追加する。未加熱、ワンフローズンによる肉本来の繊維感が特徴で、剣立ちの良い生パン粉を使用している。10月1日発売。

生IQFシリーズでは唐揚げ類を展開しているが、2021年4月の発売以来、右肩上がりで売上げを伸ばしているという。

外食向けにはほかに、パリッとした食感を追求した「(特)パリパリの春巻」、自然解凍で提供できる「蒸し鶏スライス(むね肉)」もそれぞれ9月1日、7月1日に新発売。中国の新規契約パッカーから調達する「ブロッコリーS(中国産)」「カットほうれん草IQF(中国産)」も品揃えし、安定供給体制を強化した。

〈売上好調な衣付き天ぷらに2品追加〉
惣菜向けのテーマ「多様化するニーズにお応え」として、家庭での料理疲れや家飲み需要の定着傾向から、おつまみ類を拡充するほか、外食代替需要を取り込んでいる「Chef’sspécialité(シェフズスペシャリテ)」、野菜を使った彩りのよい健康志向メニューのキット惣菜「Vegedelica(ベジデリカ)」に、それぞれ商品を投入する。

「炭火焼二段仕込みの鶏つくね75」は焼鳥専門店の品質を目指した大判つくね。両面炭火焼の香ばしさが特徴で、二度に分けて調味混合する二段仕込みによって弾力と肉粒感が両立。

2021年の夏以降、大幅に売上げを伸ばしている「衣付き」シリーズには「(衣付き)かぼちゃとチーズのおつまみ天」「(衣付き)しいたけ肉詰め天ぷら」の2品追加。後者は生シイタケを使用している。油ちょう1分で出来上がるキット商品「若鶏砂肝焼きにんにくセット」も7月1日に新発売した。

ニチレイフーズ「(衣付き)かぼちゃとチーズのおつまみ天」

ニチレイフーズ「(衣付き)かぼちゃとチーズのおつまみ天」

福祉給食向けは「健康生活へのお手伝い」がテーマ。「鶏もも唐揚(減塩)」は食塩相当量が100g当たり0.6gと、一般的な唐揚げと比べて食塩相当量を約70%カットした。揚げる・オーブン・スチコンとマルチオペレーション対応。「そのまま使える きゅうり(輪切り)IQF」は自然解凍で酢の物やポテトサラダの素材に使える冷凍野菜。製造工程で加熱時間を工夫するなどして、食感と風味が残る品位を実現した。

ニチレイフーズ「鶏もも唐揚(減塩)」

ニチレイフーズ「鶏もも唐揚(減塩)」

〈冷食日報2022年7月12日付〉