篠原会長が続投で3期目へ、新副会長に小西氏、佐浦氏-酒造組合中央会

日本酒造組合中央会は9日、都内で第63回通常総会を開催した。任期(2年)満了に伴う役員改選では、篠原成行会長の続投が決まり、篠原体制が3期目に突入する。5人の副会長では、小西新太郎氏と佐浦弘一氏が新任。白樫達也氏と櫻井武寛氏は顧問に就任する。決議では、①国内振興や生産基盤の整備(▽酒税の大幅な引き下げ、特に日本酒について果実酒並みの水準への引き下げによる格差是正、▽原料米の安価で安定的な供給体制の確保、▽滝野川元醸造試験所(いわゆる赤レンガ)を活用した日本産酒類の情報発信や研修の拠点づくり)、②輸出振興のための環境整備(▽中国、韓国、台湾の関税引き下げや種々の輸入制限措置の撤廃、▽インバウンド対応としての免税売場等の大幅拡充や手続きの簡素化、▽米国、EU等の容量規制の見直し、▽米国NY州、加州における本格焼酎販売にかかる差別措置の撤廃(いわゆるソジュ問題の解決、▽ブランド化促進のための国内各地における地理的表示の速やかな指定)–の要望を決定した。