メルシャンは18日、「2017年事業方針発表会見」を東京・大手町で開催。同社代表取締役社長横山清氏(写真)が概略以下のように述べた。

横山氏=ワイン市場は昨年、国産ワインがやや伸び悩んだものの、トータルでは過去最大量となった2015年とほぼ同レベルでの着地を見込む。酒類全体がゼロサム市場の中、ワインの構成比は着実に上がっており、2020年に向けてはまだ成長の余地があるはずだ。ただ、大きな課題は、市場がヘビーユーザーに支えられていること。ワインの魅力や多様性を啓発する活動を継続し、さらなる間口拡大を図る必要がある。また、日本ワインは確実に伸長しており、昨年はシェア5%となった。今年は日本で初めて誕生した民間ワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」が140年という節目の年を迎えることから、日本ワイン造りの歴史を啓発につなげていきたい。

2016年、メルシャンはワイン合計で1%増の703万c/s、焼酎は1%減の1.7万KL、梅酒は3%減の66万c/sとなった。国産ワインは、シェアクロスする海外の低価格ワインに押され、4%減となったが、輸入ワインは、価格別戦略を推進するチリワインが12%増となり、全体でも7%増となった。国産ワインでは、10年連続No.1ブランドの「おいしい無添加」が2%増。日本ワイン「シャトー・メルシャン」は上半期、欠品による棚割り確保に苦戦した影響で10%減となったが、9月以降は数字も回復。また、上位レンジ金額は前年並みを維持した。

今年は、①日本ワインの育成、②お客様の飲用シーンの充実、③ワインのすそ野拡大と、3つのテーマを掲げた。また、「地域社会への貢献」をテーマに、農家の支援や自社栽培事業の拡大を進め高品質なぶどう栽培→日本ワインの価値向上で、産地・地域のブランド化・活性化に貢献したい。

事業基盤の強化という観点では、①収益性の向上、②バリューチェーン全体でのコスト削減、③組織力強化の3点に取り組み、今年の販売数量はワイン全体で前年比3%増の722万c/sを目指す。内訳は、国産が3%減の364万c/s、輸入が10%増の358万c/sで、日本ワイン「シャトー・メルシャン」7%増、チリ「カッシェロ・デル・ディアブロ」43%増、新ブランド「ワールド・セレクション」(後述)が10万c/s。

市場が縮小する焼酎では4%減の1.7万kl、梅酒は「まっこい」強化で1%増の67万c/s。 

(続きは本紙で)