カクヤスは8月1日、平和島に4,000坪の「全量横持ちセンター」を稼働させた。これまでも、2015年春に今回のセンターに近いところに、1,600坪の横持ちセンターを稼働し、ビール類・RTD・PBなどのみ、自社で横持ちしていたが、今後、全ての商品を自社の店舗に一元的に配送する。

これにより、ネット通販の増加によるトラック・ドライバーの不足で、問屋の物流コストが上昇するというリスクを回避するとともに、全部自社で配送することから、対問屋との交渉力が増すことになる。

これまでのセンターの残存期間が残っているため、前期に1億円を減損処理した。そのことが大きく影響し、前期決算は総売上高は前期比101.3%の1,109億円、売上総利益は103.3%の192億円だが、営業利益・経常利益は減益となった。ただし、「一時的な先行投資であり、今期は取り返していける」(佐藤順一社長=写真)。

家庭用売上高は93.2%の342億円、業務用は107.3%の735億円、卸業は75.3%の32億円。構成比はそれぞれ30.8%(2.7P減)、66.3%(3.7P増)、2.9%(1.0P減)となる。

家庭用宅配件数は、電話が30万世帯(2万世帯減)、WEBが25万世帯(横ばい)、1店舗あたりの1日平均件数は46件(3件減)。

大手4社のビール類の販売実績は、キリンが95.4%の290万c/s、アサヒが98.4%の304万c/s、サッポロが97.7%の127万c/s、サントリーが95.8%の160万c/s、合計96.8%の881万c/s。

取引の安定化については「担税物資であり致酔性のある嗜好品を、これまでやや乱暴に売ってきたのではないかと考えている。丁寧に、いいものをしっかり売ってください、ということではないか。一升瓶が低価格のパック酒になって日本酒離れが起きた。250円だった缶ビールが新ジャンル100円になってビール離れが起きた。シャンパーニュ離れ、という言葉は聞いたことがない。量が出なくても、利益が残る。そういう業界にしていかなくてはならない」と語った。

今期予算については「取引の安定化がどのように影響するか、不透明であり、通期予算は公表していない」(同)としている。(続きは本紙で)