メルシャンは11月7日・8日、「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーフェスティバル2020」をオンライン配信で開催する。予定参加者数は1,000人前後。

これに先立ち、10月9日にはメディア向けオンライン体験会を実施。冒頭、「シャトー・メルシャン」ゼネラル・マネージャー安蔵光弘氏は、日本ワインの動向について、「2018年の出荷量は前年比4.6%増。ワイナリー数は311場と、日本ワイン市場は確実に拡大。ぶどう畑も広がっている」と説明した。

コロナ禍において、3月からワイナリーはクローズしているが、3月下旬にはインスタグラムを使ったライブ配信を開始するなど、オンラインからの情報発信を活発化している。

椀子ワイナリーが、日本で初めて「ワールドベストヴィンヤード30位」および「ベスト・アジア」に選出された事も紹介しながら、「“日本を世界の銘醸地にする"というビジョンに向けて日本中のワイナリーと共に取り組みたい」と話した。

今回のフェスでも、「日本を世界の銘醸地にするべく、4ワイナリーと協力し、勝沼という地域の魅力を発信する」。さらに、双方向のコミュニケーションや複合的コンテンツなど「3つのニューノーマルコンセプト」を盛り込んだ。

〈近隣ワイナリーや業種を超えたコラボを通し、勝沼の魅力を発信〉
勝沼ワイナリー岡村淳氏は、同フェスのポイントとして、「勝沼醸造、丸藤葡萄酒工業、蒼龍葡萄酒、ダイヤモンド酒造とコラボしたオリジナル日本ワインセット(6本1万5,800~1万9,800円)」を販売。大橋健一MW(マスター・オブ・ワイン)も参加し、多彩なセミナーを実施する。

ビジョンに共感したユナイテッドアローズとのコラボTシャツや、甲州に特化したグラスを昨年発売したリーデル・ジャパンなど、業種を超えたコラボレーションも実現。マンダリン・オリエンタルホテルのレストラン“センス"では、ペアリングワインコースランチ(3万円)を企画。山梨大学ワイン科学研究センターとのセミナーも開催」と説明。今年の新酒(赤・白・非売品のロゼから1本選択)、限定Tシャツ、ロゴ付きオリジナルグラスなどをセットした「おうちで勝フェスキット」(5,500円、税・送料込)もDRINXで発売している。
「おうちで勝フェスキット」

「おうちで勝フェスキット」

勝沼ワイナリー長の田村隆幸氏は、「造り手の視点で」ワイナリーを紹介するオンラインツアーを実施。畑、醸造の過程や開放タンクでのピザージュ、新しいテイスティングエリア「Ortus Room」や樽熟成のフロアなどを紹介した。Q&Aコーナーでは、消費者からの質問にも答える。
 
勝沼醸造専務取締役有賀裕剛氏と田村氏の「甲州」をテーマとするトークセッションでは、有賀氏が「1980年代後半から自社畑で欧州品種の取り組みを開始したが、世界と同じステージに立つためには、今ここにある土着のぶどうを使う方が、アドバンテージを持って戦える。勝沼・甲州の魅力を正確に伝えたい」、田村氏も「メルシャンでは以前から産地全体でワインの品質を高める取り組みをしてきた。今は甲州の地域ごとの違いにも着目している」と話した。
 
今年は梅雨が長くぶどうの生育には難しかったが「良質なぶどうが収穫できた。11月には出来立ての新酒で乾杯したい」と結んだ。
 
〈酒類飲料日報2020年10月12日付〉