本格焼酎「博多の華」そば・黒麹そば6月値上げ、穀物相場上昇や中国のそば減産が影響/福徳長酒類

本格焼酎「博多の華 そば 25%」「博多の華 黒麹そば 25%」各1.8L紙パック(福徳長酒類)
オエノングループの福徳長酒類(本社=千葉県松戸市)は6月1日出荷分から、同社が製造販売する本格焼酎「博多の華 そば」2アイテム(6SKU)を値上げする。

※SKU=Stock keeping Unit(ストックキーピングユニット)、サイズや包装、販売単位数量などを区別した最小管理単位。

【オエノングループ】合同酒精「ビッグマン」など焼酎甲類1.1~2.3%値上げ、「ニッポンプレミアム」など缶チューハイ一部は2.1~2.6%、6月1日出荷分から

値上げ幅は参考小売価格ベースで3.0%~5.1%程度のプラス。「博多の華 そば 25%」1.8L紙パックは現行価格1566円から新価格1617円に、51円の値上げ(価格改定率3.3%)。「博多の華 黒麹そば 25%」1.8L紙パックは1566円から新価格1646円に、80円の値上げ(価格改定率5.1%)。

福徳長酒類 主要値上げ対象商品の参考小売価格と価格差(2022年6月1日出荷分から)

福徳長酒類 主要値上げ対象商品の参考小売価格と価格差(2022年6月1日出荷分から)

 
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本格焼酎「博多の華」は1980年、焼酎の本場である九州の久留米(福岡県)で誕生したブランド。今回の値上げ対象である“そば焼酎”以外に、麦焼酎や芋焼酎、米焼酎も展開している。
 
オエノングループの3月発表によると、世界的なコーンや麦などの穀物相場の上昇に伴い、本格そば焼酎の原料となる玄そばの価格は上昇し続けている。さらに、そばの主要産地である中国において、転作や天候不良による減産により、今後も価格の高止まりを予想している。また、近年の重油、天然ガスといったエネルギー価格の高止まりに加え、容器包装品の資材価格も上昇しており、さらに原油高を背景として物流費も高騰している。
 
福徳長酒類ではこれまで固定費をはじめとする経費削減など、さまざまな企業努力を重ねてきたが、コスト上昇を吸収するのは困難な状況となり、“商品の安定供給ならびに品質保持の責任を果たすため”、「博多の華 そば」の価格改定を決めたという。
 
なお、オエノングループでは6月1日出荷分から、秋田県発酵工業が本格焼酎「新光」「あいぼう」とスピリッツ「渋抜き上手」、合同酒精が「ビッグマン」などの本格焼酎と「ニッポンプレミアム」などの缶チューハイを値上げする。
 
【オエノングループ】焼酎甲類「新光」「あいぼう」など値上げ、スピリッツ「渋抜き上手」も/秋田県醗酵工業6月1日価格改定

秋田県発酵工業「新光」「あいぼう」と合同酒精「ビッグマン」(オエノングループの6月1日値上げ商品例)

秋田県発酵工業「新光」「あいぼう」と合同酒精「ビッグマン」(オエノングループの6月1日値上げ商品例)