12月輸入は牛肉4.8万t、豚肉7.0万t、鶏肉3.7万tか-貿易速報から推計

2016年12月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は牛肉4万8,000t前後、豚肉7万t前後、鶏肉3万7,000t前後と見込まれる。前月比でみると、牛肉が4,000t前後増加、豚肉は6,000t前後減少、鶏肉は1万5,000t前後と大きく減少する見込み。

財務省の2016年12月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比4.1%増の22万2,967t、地域別には、米国は前年比14.3%増の5万7,170t、EUが3.8%増の2万8,209t、アジアが6.7%増の5万5,090t(うち中国1万9,009t、アセアン3万5,855t)、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が3.3%減の8万2,498tとなった。前月比では全体で2万2,525t減少し、うち米国は140t減、EUは4,986t減、アジアで2,265t減(うちアセアンは2,705t減)、その他の地域は1万5,134t減となった。米国はほぼ前月並も、EUとブラジルを含むその他の地域での減少が目立つ。

12月の動物検疫数量は、牛肉が5万1,175t、豚肉が6万5,572t、家きん肉が3万4,782t、家きん調製品が3万5,500tで、前月比では、牛肉で2,651t減少、豚肉は3万5,581t減少となった。

これらから推計すると、12月の牛肉輸入量は4万8,000t前後(豪州2万5,000t、米国1万8,000t、NZ2,500t、カナダ2,000t、メキシコ500t)が見込まれる。豚肉は7万t前後(EUが2万5,000t、米国2万2,000t、カナダ1万5,000t、メキシコ6,000t、チリ2,000tなど)とみられる。豚肉は、11月に動検数量10.1万tに対し輸入量が7.6万tにとどまったことで、その分、12月に通関が持ち越され、動検数量を超す輸入が見込まれる。鶏肉は3万7,000t前後(ブラジル2万6,000t、タイ8,000t、米国2,500tなど)とみられる。また鶏肉調製品は3万5,000t前後と見込まれる。