ニチレイフレッシュ、新ブランド「グッドバランスミート」で新市場を創造

ニチレイフレッシュは今春から、栄養と美味しさの両方のバランスを追求した新たな食肉ブランド「グッドバランスミート」を展開している。人口のボリュームゾーンとされる50~60歳代や、健康志向の高い層をターゲットに、食肉の美味しさはもちろんのこと、健康や栄養面にフォーカスを当てた商品開発とブランディングを通じて、食肉カテゴリーのなかで新たな市場価値を創出してゆく。そのブランドシリーズの第1弾として、この春からオメガ3系脂肪酸の割合を高めた「オメガバランス」ミートを発売した。“人の健康維持に欠かすことのできないオメガ3系脂肪酸を食肉から”という、今までになかった画期的なコンセプトを訴求して、拡大をはかってゆく方針だ。

「オメガバランス」ミートは、ニチレイフレッシュが04年から研究・開発してきた、オメガ3系のα-リノレン酸を豊富に含むアマニ由来成分(アマニ油脂肪酸カルシウム)を飼料に配合して育てたオリジナル・ブランドで、一般社団法人日本アマニ協会による優良アマニ商品認定マークを取得している。アマニ由来成分を与えたことにより、豚ロース100g当たりに含まれるオメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸)が291mg、鶏もも肉では同420mgと、一般的な豚肉・鶏肉に比べてそれぞれ4.4倍・5.8倍も多く含まれる。「オメガバランスビーフ」も同様の効果があり、交雑種の場合は一般の交雑種よりも肉質が柔らかく、脂の口どけが良いという品質評価も出ている。そのほか、牛のルーメン(第一胃)内の水素がアマニ由来成分の不飽和脂肪酸と結合して飽和脂肪酸となることでメタンガスの発生が抑制されるほか、食欲低下がなく出荷サイクルが短縮でき、豚に関しても病気にかかり難いなど生産者にとっても多くのメリットがあるという。