東京食肉市場卸商組合が総会と創立50周年、16年度の買付総取扱高869億円

東京食肉市場卸商協同組合(腰塚源一理事長)は26日、東京都港区のグランドニッコー東京台場で第50回通常総会、創立50周年記念特別講演会・祝賀会を開いた。

通常総会では、平成28年度(2016年度)事業報告、29年度(17年度)事業計画などを原案通り決めた。それによると、16年度の東京食肉市場の牛(生体)取り扱い実績は8万8,000頭と5,000頭(5.4%)減少、搬入枝肉の集荷では、指定と場分・一般と場分・買付け集荷分を合わせ4万2,000頭で2千頭(5.8%)減少した。牛の総取引金額は部分肉を含み1,199億円と、高騰相場により頭数が減少する中でもほぼ前年並みとなった。豚肉の集荷では、PEDの影響が薄らいだこと、集荷対策の充実により、取扱頭数は20万8,000頭と7,000頭(3.3%減)にとどまった。取扱金額は、77億7,000万円と相場の鎮静化を受けて8億円(9.1%)減の大幅な減少となった。

これを踏まえ腰塚理事長(写真)は、「当組合の買付総取扱高(税込)は869億円と前年比で16億5,000万円(2%)減となった。牛の高値相場が続いたことで、買付頭数は8,000頭減少した。これにより組合の根幹収入である完納奨励金収入は2億4,460万円と、前年比400万円の減収になった。しかし、支出の見直しなど効率運営に努めた結果、経常利益は1億5,900万円、当期純利益1億5,800万円を確保し、期初計画(経常)を3,600万円上回ることとなった」と説明した。