5月の主要畜産物輸入、牛肉5.6万t・22%増、豚肉7.6万t・13%増、鶏肉は4.6万t・1%減、家きん調製品は3.9万t・17%増

財務省が29日に公表した貿易統計によると、5月の主要畜産物の輸入量は牛肉が5.6万tで前年同月比21.7%増加、豚肉が7.6万t・12.5%増、鶏肉が4.6万t・0.9%減となった。牛肉は前月から5千t弱増加して今年で最も多い輸入量に。豚肉は本紙予想を4千t下回ったが、2カ月連続で7万t台半ばの輸入となった。

[牛肉]チルド、フローズンともに前年実績に対して2ケタ台以上の増加となった。国内在庫がタイトになるなかで、とくにフローズンは前年同月比26.6%増の3.4万tと、10カ月ぶりに3万t台の輸入となった。ただ、1㎏当たりの平均輸入単価は現地コスト事情を反映して、いずれも前年を上回っている。

[豚肉]チルドは前月から3,800t減少して前年同月比8.5%増の2.8万tとなった。GW明けのポジションのため一定程度輸入を絞ったものとみられ、3カ月ぶりに3万t台を割った。加工原料の手当てを受けてフローズンは欧州産・北米産ともに2ケタ台の増加となり、とくにデンマークは前年が少なかった(初めてスペイン産の輸入量を下回った)反動で同29.9%増の1万2,364tとなっている。

[鶏肉・その他]鶏肉は前月に続きブラジルとタイがそれぞれ3万t台半ば、9千t台の輸入となった。ただ、外貨高の影響もあり、輸入単価はその他の項目で253円、前年同月比29.7%高となっている。羊肉は堅調な需要を受けてチルドは888t・53.9%増となった。また家きん調製品のうち中国が1.6万t(14.1%増)、タイが2.3万t(19.5%増)。豚肉調製品では米国1.2万t(23.5%増)、中国1,608t(21.2%減)、カナダ1,342t(19.1%増)、ドイツ983t(35.5%増)オランダ888t(48.0%増)だった。