シーズンド使用量が3カ月連続で1万t超す、大手メーカーのシェア拡大が背景に

日本ハム・ソーセージ工業協同組合がまとめた5月の加工仕向肉量調査報告によると、シーズンドポークの使用量は17年3月から5月まで3カ月連続で1万t台に乗せた(一部既報)。

表では、14年から17年までの3~5月の豚肩肉調製品輸入量、仕向肉量、ソーセージ類生産量を比較した。それによると、14年5月には1万5千tに達した豚肩肉調製品の輸入量はここに来て1.1~1.3万tと比較的落ち着いている状況だ。豚肩肉調製品とシーズンドポークはイコールではないが、大半がシーズンドポークとして使われていると考えられる。14年5月当時は、5千t以上がソーセージ以外に使用されていたが、現状では豚肩肉調製品輸入量と仕向肉量がほぼ同水準であり、大半がシーズンドポークとしてソーセージ類に使われていることがうかがわれる。

一方、17年3月以降、シーズンドの使用量が1万t台に乗せて推移している背景には、大手メーカーのシェアが拡大していることが挙げられる。大手メーカーでは、生産効率の面でラインを見直しており、大手の生産量が増えることでシーズンドの使用も増加している。中小メーカーでは、まだそこまでのラインではなく、シーズンドの増加は大手メーカーの生産拡大を表している。また過去にはシーズンドの製品への使用は3割前後だったが、最近では4割以上に拡大しているとの見方もある。もちろん、これに応えるためにパッカー側としても骨片の混入防止など品質の向上に最大限の対策を行っている。

また、シーズンドの輸入は圧倒的に米国が多いが、日EU・EPAが大枠合意され、現在20%関税のシーズンドポークは、毎年同じ割合で削減し発効から6年目に撤廃することが決まった。TPPと同じ内容であり、当初は米国産シーズンドへの追い風になると見込まれたが、米国がTPPから離脱する中で、現在大半を輸入する米国から、EU諸国へ、さらにTPP11が発効すればカナダなどへの移行が想定される。