北日本を中心とした寒波と降雪に伴う出荷の影響予測から、当初は税抜き500円台(上物)にまで上げる可能性もみられた豚枝肉相場。ところが、予想外の末端消費の低迷と関東近辺での出荷増により、関東3市場ではジリ下げの展開となっている。

年明け以降、豚価が比較的落ち着いて推移してきたなかで小売各社も2月決算で国産豚の販売強化への期待があり、中間流通サイドも連休前は荷動きが多少好転した。だが、末端では野菜価格の高騰や太平洋側の地域では暖かな陽気となったことで鍋物商材があまり動かず、この3連休は店舗在庫を抱えたようで、連休明け以降、末端からの発注は激減している状況だ。

一方、産地では東北エリアで降雪の影響が残っているものの、関東周辺では出荷頭数の増加に加えて増体も良く、末端不振から地場で消化できなかった在庫(肉豚)が周辺市場に流れているようだ。とくに連休明けの2月第3週は1日当たり7万頭弱の出荷頭数と多めで推移している。こうした需給の“入口"と“出口"の双方の事情から売参筋の買い気も弱く、東京および大阪市場の枝相場は月後半からジリ下げの展開となっている。

こうした状況を受け、生鮮物パーツの荷動きもウデ・モモ・バラの3部位はまだマシな塩梅でヒレも良いが、特売需要で動きが良かったロース、カタロースについてはいよいよ捌ききれなくなり、ここにきて失速気味となっている。現状では凍結に回すほか一部加工筋が玉を拾う動きがみられるが、3月決算期を控え投げ玉が増えてくることへの警戒感が強まっている。輸入チルド在庫もまだ多いとみられるため、国産豚肉をめぐる状況は少なくとも2月いっぱいはこの状況が続き、豚価も上物税抜きで420~430円の展開とみられる。

〈畜産日報 2018年2月21日付より〉