一般財団法人全日本あか毛和牛協会(熊本県熊本市、穴見盛雄理事長)は13日、埼玉県和光市のアグリス・ワン和光ミートセンターで「2018年あか毛和牛認定農場枝肉販売促進会」を開いた。あか毛和牛の品質改良と生産技術の向上、および普及拡大による生産農場の経営安定に寄与することを目的に開催されている。今回で7回目の開催となり、熊本県から21頭が出品。同会では前年度から採用している「ちぎり方式」での販売が行われた。

審査の結果、特別推奨牛に津留孝二氏の出品牛(24.8カ月齢、去勢、枝肉重量522.5kg、A3、BMS4)が選ばれ、キロ当たり提示価格3,000円でつばめが購入した。
特別推奨牛に選ばれた津留孝二氏の出品牛

特別推奨牛に選ばれた津留孝二氏の出品牛

推奨牛は水上畜産の出品牛(26.3カ月齢、去勢、531.0kg、A2、BMS3、提示価格2,800円でエムアイフードスタイル船橋加工センター)、家入正雄氏の出品牛(27.8カ月齢、雌、456.5kg、A3、BMS4、提示価格2,800円で成城石井)となった。また今回は特別賞として、川俣孝昭氏の出品牛(24.4カ月齢、雌、529.0kg、A2、BMS3、提示価格2,700円でセントラルフーズ)も選出された。出品牛の平均月齢は25.6カ月齢、枝肉重量は517.2kg、皮下脂肪が2.8cm(1.4~4.4cm)、ロース芯面積63.9平方cm(49~78平方cm)、バラ厚8.23cm(6.8~9.8cm)だった。

審査後に開かれた生産者表彰式で穴見代表理事は、「このたびの西日本豪雨で亡くなられた方々へご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げる。そして一日も早い復旧を願っている。熊本からの輸送では色々と大変なことがあったと思うが、無事に出品して頂き、感謝している」と述べた。そのうえで、「現在、あか牛価格が若干低迷している。今後、増頭に向けた対策を色々な形でやっていきたいと考えている。皆様にはご協力を賜りたい。今後も最大限、生産に努めていくので、皆様のご指導、ご協力を心からお願い申し上げたい」とあいさつした。

左=穴見代表理事、右=津留さん代理・熊本県畜産農業協同組合南阿蘇支所長の松岡俊博さん

左=穴見代表理事、右=津留さん代理・熊本県畜産農業協同組合南阿蘇支所長の松岡俊博さん

その後、審査委員長を務めた熊本県農業研究センターの江口敬子研究参事が審査報告を行い、「今回は大変良くそろった枝肉となった。16年度の枝肉平均ではロース芯がメスで52平方cm、去勢で55平方cm、バラ厚は7.4cm・7.7cmであったが、今回の平均は、ロース芯63.9平方cm、バラ厚8.23cmと成績が良く、素晴らしい枝肉がそろっていた。特に特別推奨牛は全体的にバランスが取れており、バラもきれいに入っていた。また特別賞の牛はA2のなかでもパーフェクトに良く、赤身肉を味わえるものであり、もも張りも良く選ばせて頂いた」と講評し、「あか牛の枝肉価格は若干下がりつつあるが、全国の中でも希少価値があり、あか毛和牛のおしいさを実際に味わえる肉であるため、今後、皆様にはさらに自信を持っておいしい牛肉を生産してほしい」と生産者を激励した。

〈畜産日報 2018年7月18日付より〉