全国各地の地域の特色を生かした“地域食材”を生産する食品関連企業・生産者とバイヤーのマッチングをはかる展示商談会「地方銀行フードセレクション2019」が9月19~20日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた。地方銀行55行と共同で食品メーカーなど1,000社が出展した。期間中は百貨店やスーパー、外食、通信販売のバイヤーら1万3,412人が来場し、各ブースではバイヤーに試食やサンプルを配りながら積極的に特長をアピールしていた。

畜産関係の出展も30数社に及んだ。信州ハムでは地元の長野県産リンゴや牛乳、信州味噌を使用した「りんごバター味チキンカレー」「牛乳カレー」「蔵出し味噌カレー」をセットにした3種のカレーギフトセットや、カレーを辞書に見立てて箱入りにした「信州カレー辞典セット」を紹介、ギフト通販事業者らの関心を集めていた。そのほか、特定JAS規格商品を中心とした「爽やか信州軽井沢」シリーズや、同社ブランド「グリーンマーク無塩せきベーコン」「グリーンマーク無塩せきあらびきウインナー」を使用したベーコンポテトグラタンやミートドリアなど総菜も出展していた。

東京都中央区の食肉輸入・卸売業の(株)エムアールティーは、5月の米国産牛肉の輸入月齢制限撤廃を踏まえ、経産再肥育牛(グレインフェッド・カウ)と、メキシコ産馬刺しを紹介した。牛肉は、2003年のBSE以前から長年の協力関係にあるアメリカン・フーズ・グループ(ウィスコンシン州)で生産し、9月3日に入船したもの。子どりを終えた母牛に高カロリーの飼料で再肥育することで、脂は白く、適度なサシが入りつつも、柔らかく、肉のうま味を感じられる仕上がりが特長だ。「BSE以前は毎週コンテナ1本を輸入していた。業務卸などに提案し、数週間で1本のペースでスタートしていきたい」と吉原良平社長。カタログによると、参考として9月現在の東京蔵前価格(/kg)は、チルドのストリップロイン(0x1、9Lb up)で1,430円、リブアイロール(2x2)で1,730円、テンダーロイン(5Lb up)で2,730円という。

百貨店やスーパー、路面などに焼鳥・総菜専門店などを展開する(株)日本一(本社:千葉県野田市)は、国産鶏を使用した焼鳥やモモの総菜用カットを紹介し、国内工場から物流、販売の一貫生産体制の優位性をアピールした。中食などを中心に拡大する焼鳥需要に応じてこのほど、OEM商品にも取組み始めており、タイでも加工工場を建設する予定という。

山形県酒田市の食肉加工製造販売業の(株)サカタフーズは、新商品のハンバーグの缶詰「缶バーグ」を紹介し、バイヤーらで人だかりができていた。デミグラスソース味と和風ソース味の2種類を発売。1983年の創業時からの方針である国産肉・野菜を原料にした保存料・着色料・化学調味料を使用しない無添加製法のこだわりのもと開発したもので、常温保存で製造から3年の賞味期限があり、缶を開けるだけですぐに柔らかジューシーなハンバーグを楽しむことができる。売り場を選ぶことなく、保存食にも適した“ハンバーグの新しいかたち”として提案していく方針だ。このほか、特定原材料を使用せずに糖質を60%カット(自社製品比)した「糖質カットハンバーグ」や、季節の旬の野菜を混ぜ合わせた「季節限定ハンバーグ」、弁当やつまみに最適な3個5本入りの「懐石つくね」などオリジナリティにあふれた商品を紹介した。

鳥治食品(株)は、スーパーやドラッグストア、キャッシュ&キャリーの冷凍品コーナー向けに、鶏モモ、ササミをバラ凍結した「旨コッコー」シリーズをはじめ、「手羽カルビから揚げ」などの加工品を紹介。必要な分だけ解凍できる手軽さや(旨コッコー)、顧客のニーズに合わせて一次加工やトレーパック、深絞りパックなどの対応力をアピールしていた。

佐賀県鹿島市の食肉加工メーカーの(株)エヌケーフーズは、同社が得意とする成型加工肉「ネオミーツ」シリーズや「ホテルサーロイン」、佐賀県産大豆「フクユタカ」のおからを添加した「エコミーツ」、SPF豚「芳寿豚」などを紹介。このうち新商品の「ホテルサーロイン」はニュージーランド産牛肉に独自改良を重ねたピックル液を加えることで、肉の個体差と食感のバラツキを抑え、柔らかく国産牛脂のうま味が効いた味わいが特長。1本当たり2.6kg(不定貫)で、筋切りなど下準備がいらずに切るだけで調理できるため、ホテル・レストランの手間を解決できるという。

〈畜産日報 2019年9月26日付〉