「2021CGC合同商談会」開催、家庭での料理づくりを支える提案/シジシージャパン

シジシージャパン「グレートサザンラム」提案
シジシージャパンは4月14日、東京都大田区の東京流通センターで「2021CGC合同商談会」を開いた。2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大から開催を見送ったため、2年ぶりの商談会となる。

コロナ禍により家庭内で調理する機会が増えているなか、スーパーマーケットの強みである生鮮素材と基礎調味料の連動を強化し、メニュー提案を通じて家庭での料理づくりをサポートしていく。

精肉では、“新たな原料の取り組み”として、豪州産チルドラムとウルグアイ産穀物肥育牛を提案する。調達基地の拡大と優良産地との取り組みを踏まえ、アンガスビーフとカナダビーフの取扱い“日本一”も目指していく方針だ。

CGCでは今期から「最重要取り組み企画」をスタートさせ、初年度は「基礎調味料の強化」をテーマに掲げた。しょうゆ、みそ、ケチャップなど16クラス49SKUを選定し、CGC加盟企業の強みである生鮮素材と関連させることで徹底的に売り込みをかける。基礎調味料と「今月の1品」「生鮮のいち押し」から毎月重点アイテムを選定して販促を展開し、フリーペーパーの『ふれ愛交差点』で生鮮と連動したメニュー提案を行う。

精肉との連動では、7月は「生鮮のいち押し」として輸入牛肉(アンガスビーフ)を選定し、「カゴメトマトケチャップ」の連動による「簡単時短ハヤシライス」や、エスビー「MAILLE種入りマスタード」との組み合わせによる「牛肉のマスタード煮込み」を提案する。9月は輸入豚肉を選定、キッコーマン「超焼肉のたれ中辛」と連動して「超ホイコーロー風豚丼」を、10月には「あい鴨パストラミ」と日清フーズ「熟成極み讃岐素麺」による「ピリ辛!鴨南蛮そうめん」を提案する方針だ。さらに、総菜でも生鮮と連動、9月(豚肉)には「CGC三元豚ロースかつ」「CGC豚玉葱串カツ」「炭火焼き骨なしスペアリブ」「極厚!ポークジンジャー」の販売を強化することで差別化を図っていく。

精肉は豪州産チルドラム、ウルグアイ産穀物肥育牛の取り組みを強化
精肉・食肉加工品では、
▽新たな原料の取り組み
▽アンガスビーフ・カナダポーク日本一へ
▽差別化できる健康訴求商材
▽素材を生かした旨み〜リン酸塩フリーの取り組み
▽常温ローリングストック
――などテーマに新商品などを提案した。

このうち、新たな原料の取り組みでは、豪州産「グレートサザンラム」を提案。CGCでラムの取り組みを強化するのは初めてとなる。同ブランドは100%自然放牧のホルモンフリーで、生体はすべて契約農家から集荷している。Lカルチニンが豊富なラムの特長を生かし、健康志向に向けた品揃え拡充やハレの日のごちそう需要の取り込みにつなげる。会場では、オージー・ラムのPR大使「ラムバサダー」が監修したソースとともに肩ロースと骨付ロースの焼肉の試食を行い、取り組み企業にその確かな品質・味わいを確かめてもらっていた。

新たな原料の取り組みでは、ウルグアイ産穀物肥育牛も投入する。CGCでは、2019年の輸入解禁直後からウルグアイ産「放牧牛」を展開してきたが、今回、北米・オセアニアに次ぐグレインフェッドの供給地として拡充を図る。成長ホルモン不使用の「ナチュラルビーフ」として赤身肉のおいしさを訴求する。

アンガスビーフの取り組みでは、CGC専用ブランド「ブラックキャニオン」をはじめ、世界三大品種のひとつ「テキサスブラックブラックアンガスビーフ」、長期穀物肥育の「プレミアムアンガスゴールド」を展開、調達基地を広げることで同カテゴリーの取り扱い増加を目指す方針だ。

〈畜産日報2021年4月15日付〉