精肉小売り・卸売販売の京中 オンラインストアで「リモート接客サービス」、顧客の要望に“ベストな商品提案”を

京中「リモート接客サービス」
京都市伏見区で精肉小売りや卸売販売などを手掛ける京中(社名:(有)中勢以(ナカセイ)、加藤謙一代表取締役)は11月1日から、同店のオンライン販売サイト「京中オンラインストア」でリモート接客サービスを開始している。

電話、テレビ電話、メール、チャットなどを介してお客の肉の好みや食べ方などをヒアリングし、予算に合わせて最適な商品を提案する。

「自分が何を頼んだらよいか悩んでしまう」「種類とグラム数の組合せをうまく調整したい」「届いたものが思っていたものと違っていた」といったオンライン販売でありがちな悩み・課題を対面販売と同じようなレベルで解決する“お肉のコンシェルジュ”のようなサービスだ。

中勢以は1981年の創業当初から牛の一頭買いを行っており、「但馬牛」の生産農家へ足を運んで飼育状態を査定、厳選した最良な枝肉を徹底した管理のもとで4〜12週間熟成させた独自の「京中式熟成肉」を販売している。一般的な精肉専門店と違って、店内にはショーケースを置かず、対話を通じてお客の好みや用途に最も適した部位を必要なだけ切り出し販売するスタイルをとっている。

今回の「リモート接客サービス」は、この「京中」独自の販売スタイルをオンラインでも実現したものだ。

サービスでは、顧客が希望の接客方法(電話、テレビ電話、メール、チャットなど)を選択したうえで、
▽自宅用または贈答用▽赤身・霜降り・赤霜取り混ぜ
▽人数(大人、子ども)
▽厚さ、部位、味や香りの好み、食感
▽肉のみ、またはその他(前菜、調味料など)
――などを事前にヒアリングする。

その後、メールでリモート接客の希望日時を調整し、当日は店主の加藤代表をはじめスタッフと15分程度、より詳細な肉の相談を行う。必要に応じて、火の入れ方や調味料なども提案する。まるで店頭で店主と肉の相談をするかのように、安心・納得して商品を購入することができる。

京中では「予算に合わせて、お好み、食べ方、人数、かける手間、使用する調理器具などをヒアリングしてお肉を提案する。いろいろな部位の組合せも可能で、なによりも、少しでもよりおいしくお肉を食べていただきたい。自宅などのくつろぎの空間で、お肉について相談いただきたい」とコメントしている。

このほか、京中では、京中式熟成肉を自宅でよりおいしく食べてもらおうと、焼き方や調理方法などを動画で紹介する「Kyonaka Meat Channel」をYouTubeで展開している。

◆京中オンラインストア

〈畜産日報2021年11月15日付〉