米の食味ランキング25年産「特A」量産、過去最多更新の42銘柄=穀検

(一財)日本穀物検定協会(山本徹会長、伊藤元久理事長)は19日、平成26年産米の食味ランキングを発表した。対象は133産地品種銘柄(25年産131銘柄、24年産128銘柄)で、最高ランク「特A」にランクインしたのは42銘柄。特Aができた平成元年産から数えて過去最多だった25年産(38銘柄)の記録を更新した。特A獲得銘柄数最多記録の更新は、4年連続。逆にBランク以下は平成18年産以降、9年連続でゼロ更新が続いている。
平成26年産水稲の作況指数は全国平均101の「平年並み」で、「北海道から関東・東山では、全籾数が総じて多かったことから作柄が概ね平年並み以上となった一方、東海以西では日照不足・低温や一部地域での病害虫等の影響で全籾数・登熟が平年を下回った」。つまり全国おしなべれば平年並みでも、西日本を中心に芳しくない地域もあったのだが、穀検が今回公表した26年産米の食味ランキングは、明らかにこの作柄とは無関係に好調を維持したと言える。対象133銘柄のうち、25年産から26年産にかけて評価に変化がなかったのは101銘柄で、ランクアップ20銘柄(A→特A=5銘柄、A’→A=15銘柄)がランクダウン4銘柄(特A→A=3銘柄、A→A’=1銘柄)を上回った(ほかに25年産で対象外1銘柄、新規対象7銘柄)。
過去最多を更新した特A「42銘柄」は、対象133銘柄の31.6%にあたり、25年産29.0%、24年産22.6%、23年産20.1%をいずれも上回る過去最高の「特A率」となった。産地(道府県)の数としても、26年産の特A獲得道府県数25は、25年産の24、24年産の20、23年産の15をいずれも上回る過去最高。この特A獲得銘柄数を産地ブロック別に見ると、北海道2(前年2)、東北12(12)、北陸7(6)、関東・東山5(4)、東海2(1)、近畿3(3)、中国2(1)、四国2(1)、九州7(8)と、主に西日本で獲得銘柄数を増やしているから、作柄の不安定さとは無関係であることを裏づけている。

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