「期初に想定した以上の増益」=木徳神糧・決算説明会①

木徳神糧㈱(平山惇社長真)は2月27日、2014年12月期決算説明会を開催。決算報告に加え、平山社長が「経営理念」、「中期3か年経営計画の進捗」、「2015年12月期経営戦略」の3項目から経営戦略を説明した(「経営戦略」は後報)。
 〈決算報告〉連結で売上高1,060.99億円(8.2%減)、営業利益11.31億円(前期は9.12億円の損失)、経常利益10.89億円(前期は9.30億円の損失)の減収大幅増益。主力の米穀事業で、「提案営業の強化による精米販売の拡大」と、「仕入れ手法の多様化、在庫管理の徹底」が奏功し、営業利益は前年差20.43億円の増益。「売上は減収だが、営業利益、経常利益、当期純利益の各段階で黒字転換し、期初に想定した以上の増益を達成した」。
米穀事業の売上高は(9.4%減)で、減収の要因は①販売価格の下落と、②販売数量の減少。販売価格は「24年産の相対価格が16,000円台という、近年では非常に高い価格だったのに対し、25年産は14,000円台に下落、さらに端境期に向け下落し、26年産は12,000円台まで下がった。これが利益を押し下げた」と説明した。販売数量は、精米が前年比0.2万t増、玄米が前年比0.7万t減、米穀事業全体で前年比0.5万t減の37.8万tとなった。玄米は「卸業者間の売買が低調だった」が、精米は「家庭用は苦戦したが、コンビニ・外食向けの業務用で堅調に推移し、前期を上回った」。外国産精米は、「MA米は取扱いが若干減少したが、ベトナムのアンジメックス・キトクの生産体制増強で、ジャポニカ米の販売が増加し、全体で微増」。米穀事業の「業績が大きく回復した」要因は、「前期に24年産の仕入がうまくいかなかったことと、契約在庫の管理不徹底で多額の営業損失を出した反省から、仕入・生産・販売の3部門が一体となる体制を敷いた。随時、販売の進捗管理、契約残の数量確認を行い、無駄のない適正な価格での仕入を徹底した。結果、期末の在庫評価損は想定内に収まり、不良在庫を残さなかった」とした。食品事業の営業利益は「付加価値の高い蛋白質調整米の販売は好調に推移したが、養鶏・鶏肉を手掛ける子会社の低迷、惣菜事業からの撤退もあり、全体では前期に続き営業損失となった」とした。

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