「日本産コメ・コメ関連食品の輸出拡大に向けた取組」=全米輸・米田専務

全米輸(全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会)の米田実専務(元関東農政局長、現・㈱神明)が15日、都内で開かれた「第15回米の流通に関する研究会」で、「日本産コメ・コメ関連食品の輸出拡大に向けた取組」と題し講演した。このなかで米田専務は、日本産コメ・コメ関連食品の輸出動向を説明、全米輸発足までの経緯とその後の活動状況を明らかにした上で、断片的ながら輸出の課題、相手先国の現状などを要旨以下の通り語った。
○…コメの場合、香港、シンガポール、台湾が3大輸出相手国。現実にここ2~3年で飛躍的に輸出数量は伸びたが、総体に比べればまだ小さい。とはいえ、今後ともコメの輸出は伸びていくのか。私見ながら、日本産米が「良いもの」(高品質なもの)であることは間違いない。特に中国向けは高級贈答品の用途がハッキリしている。
○…では、どう良いのか、どう食べれば良いのかがハッキリしていない。ここまで輸出が伸びた理由からは、この答を明らかにすることができない。ここまで輸出が伸びたのは、明らかに国産米価格が下がり、加州米価格が上がったから。それと円安。少なくとも環境がマイナスに働いていないのは事実。だが他力本願では、今後の伸びを保証できない。日本産米の「良さ」をアピールしていくことが必要。

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