【インタビュー】日清製粉㈱・見目信樹社長①

日清製粉グループの日清製粉㈱・見目信樹(けんもく・のぶき)社長はこのほど、本紙のインタビューに応じ、ここ数年で拡大した海外事業も含め、会社の体制を再整備した上で、「次の成長に繋げていく」施策を実施していく考えを強調した。本紙では連載で紹介する。
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–日清製粉㈱社長に就任されての感想を。
見目 社長にというお話を頂いた時は、正直に申し上げてびっくりしましたが、お話を頂いた以上、先人が築いてきた事業基盤をベースに、次に向かって成長させていかなければならないと考えました。社長就任に当たっては、役員・社員に方針を示すことで、第一歩を踏み出したところです。
–その方針とは?
見目 大枝宏之社長(現会長、㈱日清製粉グループ本社社長)時代から、日清製粉では、小麦粉販売のシェアアップ、コストダウン、海外事業の拡大を柱に事業展開していますが、それぞれ着実に進めています。国内でもシェアアップを実現しましたし、福岡工場の新設と九州エリアでの生産集約、中京地区でも知多工場の能力増強とこれに伴う名古屋工場からの生産移管など、生産体制の構造改善も着実に進めております。
海外事業では、3年前に米国のミラー・ミリング社の買収・能力増強、昨年5月には米国内の製粉4工場買収でミラー・ミリング社は全米第4位(原料小麦ベース)の製粉企業に躍進しています。それと併行する形でニュージーランドではチャンピオン製粉を買収しており、着実に前進しています。
ただここ数年、M&Aも含め国内外で急激に拡大に向け取り組んできましたので、いったん体制を整備し見直すことが必要になっています。もちろん、国内では製粉トップ企業として小麦粉の販売拡大を目指しますし、コストダウンもこれまでの取り組みを踏襲していきますが、販売・製造体制を着実に再構築していきます。さらに、TPP交渉等の動きも睨みながら、製粉事業の中長期的な計画の策定も必要です。

詳細は本紙でご覧ください。