15年3月期連結、小麦粉増加等で増収も減益=日本製粉

日本製粉㈱(小寺春樹社長)は14日、2015年3月期決算を発表した。積極的な営業展開で小麦粉、家庭用・業務用食品とも出荷増加で増収となったが、原材料コスト増加等で減益となった。連結ベースでは、売上高2,985億1,100万円(前期比4.0%増)、営業利益84億600万円(22.2%減)、経常利益98億700万円(19.9%減)、当期純利益69億8,100万円(10.6%減)。セグメント別概況は次の通り。
<製粉事業>売上高1,016億7,300万円(1.5%増)、営業利益22億9,500万円(44.7%減)。顧客ニーズに合わせた提案営業の推進、新商品の開発、各種展示会活動を展開し小麦粉の売上高は前年を上回った。副製品のふすまの売上高は前年を下回った。<食品事業>売上高1,665億8,100万円(4.8%増)、営業利益56億7,600万円(8.3%減)。業務用食品では、各種展示会への出展、イタリア料理技術講習会の開催など、積極的なマーケティング活動を展開し、プレミックス・パスタとも市場環境が厳しい中で、売上高は前年を上回った。家庭用食品では、既存・新規ブランドの強化に努め、パスタソース等の販売が好調に推移し、売上高は前年を上回った。冷凍食品類では、冷凍パスタの3新シリーズ展開などで、業務用・家庭用とも売上げは前年を上回った。中食関連食品も前年を上回った。
<その他事業>売上高302億5,600万円(8.0%増)、営業利益3億8,400万円(14.4%減)。ヘルスケア事業は、アマニ関連商品等の機能性素材が好調に推移し、売上高は前年を上回った。ペットケア事業、エンジニアリング事業、ドーナツ事業とも売上高は前年を上回った。次期連結業績予想は、売上高3,100億円(前期比3.8%増)、営業利益95億円(13.0%増)、経常利益105億円(7.1%増)、当期純利益67億円(4.0%減)を見込む。

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