ベトナムの製粉企業CJ-sC社に資本参加=千葉製粉

千葉製粉㈱(沼山勝己社長)はこのほど、ベトナムの製粉企業「CJ-sC Global Milling LLC」(略称「CJ-sC」)に、資本参加(5%)した。同社は2003年にシーフードプレミックスの拡大を目指し、現地プレミックス企業に出資し、その後「諸般の事情で撤退していた」(同社)が、今回のCJ-sC社への資本参加で、海外での「シーフードプレミックス事業に再チャレンジする」(沼山社長)。
CJ-sC社は、住友商事㈱と韓国の「CJ Cheiljedang Corporation」(略称「CJCJ社」)のベトナムにおける合弁会社で、小麦粉及び小麦粉をベースとしたミックス粉の製造販売を行っている。今回の千葉製粉の出資は、住友商事の保有株式から5%分の譲渡を受ける形を採る。CJ-sC社の資本金は3,600万米ドルで、千葉製粉出資後の出資比率は、CJCJ社51%、住友商事44%、千葉製粉5%。本社は、バリアブンタオ省に置いている。挽砕能力は年産16万t。
今回のCJ-sC社への資本参加について千葉製粉は、①来る小麦の自由化を見据え、当社としても海外での安価で品質の高い小麦粉供給先を自ら確保できる体制を整える必要があった、②2003年にベトナムにおけるシーフードプレミックスの拡大を目指し、INTERMIX社に出資したが、その後諸般の事情で撤退した。しかし、当時培った知見、ノウハウは当社の貴重な財産だと考え、再度シーフードプレミックス拡大を目指したいと考えたもの–としている。
また、合弁契約書は既に6月に締結済みで、千葉製粉からシーフードプレミックス担当として1名を派遣している。22日の開所式には沼山社長も出席し、当面は惣菜ミックス、天ぷら粉等の製造販売を行う。