【需給俯瞰】平成27/28年需要見通し、過去最低更新の770万t=7月指針

農林水産省は7月31日、食料・農業・農村政策審議会の食糧部会(部会長=中嶋康博東大大学院教授)を開き、いわゆる「7月指針」(基本指針=米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針=の策定)を審議した。昨年7月~今年6月の需要実績(速報値)を、前年度(確定値)を8.7万t下回る「778万t」(777.9万t)とした上で、例年通り過去19年分の需要実績を基にした算出方法トレンド(回帰式)により、今年7月~来年6月の需要見通しを、速報値ベースで「770万t」(769.8万t)とした。またもや過去最低水準更新にあたる。これをそのまま需給見通しに当てはめると、仮に27年産が生産数量目標通りに生産された場合、来年6月末民間在庫は211万tとなる見込みだが、自主的取組参考値まで深掘りできた場合は199万tになる見込み。