第2四半期は増収大幅増益、菓子パンなど大幅伸長=山崎製パン

新工場の完成をテープカットで祝う関係者

山崎製パン㈱(飯島延浩社長)は3日、2015年12月期第2四半期決算を公表した。連結ベースで売上高5,086億5,200万円(前年同期比4.2%増)、営業利益129億円(同23.9%増)、経常利益135億7,300万円(同23.2%増)の増収大幅増益。四半期純利益は前年同期に厚生年金基金代行返上益を特別利益に計上したこと、税制改正に伴う繰延税金資産の取り崩しによる影響で税負担が増加したことなどで、39億9,100万円(同45.6%減)となった。全セグメントで増収を達成。主要子会社は㈱東ハトを除き増収、㈱不二屋、㈱東ハトを除き増益となった。
〈食パン部門〉売上高488億600万円(0.7%増)。主力のロイヤルブレッドが大きく伸長して牽引した。 〈菓子パン部門〉売上高1,777億2,500万円(5.5%増)。「厳撰100品」を中心に主力製品が好調に推移。「おいしい菓子パンシリーズ」やコンビニ向けドーナツも伸長した。 〈和菓子部門〉329億5,700万円(2.3%増)。串団子やまんじゅうが順調に推移。「北海道蒸しチーズケーキ」などの蒸しパンが伸長した。 〈洋菓子部門〉売上高666億4,300
万円(9.4%増)。「プレミアムスイーツ」シリーズが大きく慎重。リニューアルした「まるごとバナナ」や2個入りケーキの売上が急速に回復した。また、昨年4月1日に㈱不二屋が連結子会社化した㈱スイートガーデンの寄与もあった。 〈調理パン・米飯類部門〉売上高681億5,800万円(1.4%増)。㈱サンデリカのコンビニとの取引拡大などがあった。 〈製菓・米菓・その他商品部門〉売上高783億3,400万円(2.7%増)。
デイリーヤマザキのコンビニ事業は売上高313億6,400万円(3.5%増)。加盟店の減少でロイヤリティが減少したが、4月以降、既存店売上げが回復基調に転じた。利益面では直営店の増加に伴うコスト増もあり、営業損失13億3,800万円(前年同期は15億500万円の損失)となった。
通期業績予想は7月1日に一部製品の値上げを行ったことなどから、売上高を1兆240億円(前回予想から120億円増、1.2%増)に引き上げた。営業利益260億円、経常利益270億円、当期純利益95億円は据え置き。