2016年3月期第1四半期連結、増収経利2桁増益=日本製粉

日本製粉㈱(小寺春樹社長)は6日、2016年3月期第1四半期決算を発表した。製粉・食品とも販売堅調で増収、経常利益・四半期純利益は2桁増益となった。連結ベースでは、売上高761億1,800万円(前年同期比3.0%増)、営業利益21億1,300万円(3.7%減)、経常利益29億4,800万円(10.4%増)、四半期純利益21億2,000万円(18.4%増)。セグメント別概況は次の通り。
<製粉事業>売上高253億9,400万円(0.7%増)、営業利益7億1,400万円(6.5%増)。ニーズや食の多様化に対応した新製品の開発、提案営業の推進、技術講習会の開催など活発な営業を展開し販売の拡大に努めた。販売環境は厳しかったものの、新規連結効果等もあり、売上高は前年同期を上回った。副製品のふすまの売上高は、市況の影響で前年同期を下回った。
<食品事業>売上高429億7,600万円(4.8%増)、営業利益13億1,200万円(8.5%減)。業務用食品は、各種展示会への出展、イタリア料理技術講習会の開催など、積極的なマーケティング活動を展開し売上高は前年同期を上回った。家庭用食品では、店頭での売場提案などを推進し、基幹商品の拡売に努めたほか、健康志向の高まりを背景に、アマニ油などの機能性食品素材新ブランド「オーマイPLUS」シリーズの商品が好調に推移し、売上高は前年同期を上回った。冷凍食品類は、主力の「オーマイプレミアム」シリーズの充実を図ったほか、価格帯、ボリュームなど様々なニースに対応したブランドの再構築を図り冷凍パスタの拡販に努めた。また、トレー入り米飯や「オーマイよくばりプレート」シリーズ等の拡販に注力した結果、売上高は前年同期を上回った。中食関連食品は、販売数量が増加し、売上高は前年同期を上回った。
<その他事業>売上高77億4,700万円(1.4%増)、営業利益9,400万円(33.5%増)。アマニの知名度が向上したことでアマニ関連の機能性食品素材の売上げが好調に推移し、ヘルスケア事業の売上高は前年同期を上回った。ペットケア事業の売上高は前年同期を上回ったが、エンジニアリング事業は下回った。
通期連結業績予想は変更がなく、売上高3,100億円(前期比3.8%増)、営業利益95億円(13.0%増)、経常利益105億円(7.1%増)、当期純利益67億円(4.0%減)を見込む。