2018年3月期第2四半期連結、増収も戦略的広告等で減益=日本製粉

日本製粉(株)(近藤雅之社長)は7日、2018年3月期第2四半期決算を発表した。増収となる一方で、食品事業での戦略的な広告宣伝活動に伴う広告費の増加等もあり減益となった。連結ベースでは、売上高1,607億6,000万円(前年同期比2.8%増)、営業利益45億100万円(16.7%減)、経常利益54億8,400万円(9.6%減)、四半期純利益35億5,100万円(14.5%減)。セグメント別概況は次の通り。

<製粉事業>売上高478億8,800万円(2.9%減)、営業利益23億6,100万円(27.8%増)。品質管理の強化に努め、ニーズをいち早く捉えた商品開発、価格品質改善提案、各種情報提供といった提案営業の強化に取り組んでいるほか、各種展示会への出展、経営セミナー、講習会・講演会の開催などの営業活動を展開し。小麦粉の出荷量は前年同期を上回った。しかし、前年の小麦粉価格改定の影響で減収となった。ふすまも、販売数量は前年同期を上回ったが、市況の影響で減収となった。

<食品事業>売上高962億6,600万円(6.0%増)、営業利益21億4,100万円(36.3%減)。業務用食品は、プレミックスの出荷が好調のほか、業務用市場でイタリア産パスタブランドの「フェラーラ」を展開し増収となった。家庭用加工食品では、日本生まれのプレミアム・パスタブランド「REGALO(レガーロ)」でテレビCMの投入で拡売に努めたが、節約志向が残る中、減収となった。

家庭用冷凍食品では、個食冷凍パスタ「オーマイ プレミアム」シリーズに加え、新ブランド「オーマイ パスタ!パスタ!」を発売しトレー入り商品ラインを強化。一食完結型の「よくばりプレート」シリーズの強化などが奏功し、売上高は前年同期並みとなった。中食関連食品は増収となった。<その他事業>売上高166億500万円(2.3%増)。エンジニアリング事業、ペットケア事業の売上高は前縁同期を上回ったが、外食事業は前年同期を下回った。

通期連結業績予想は、既発表から変更はなく、売上高3,350億円(前期比7.1%増)、営業利益120億円(3.7%増)、経常利益135億円(2.6%増)、当期純利益90億円(0.7%増)を見込む。

〈米麦日報2017年11月8日付より〉