いわゆる業務用米の一角にあたる冷凍米飯。その現状はどうなっているのか、本紙に毎月掲載している(株)KSP-SPによるPOSデータを過去1年間遡って検証してみた。本紙では同様の検証を加工米飯POSで行っており、その冷凍米飯POS版が今回だ。

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対象は全国701店舗(主に量販店)の367アイテム。売上高にして毎月およそ2億円前後になるボリュームなので、データとしての信憑性は高い。これらを1アイテムずつ、調理形態別に区分して集計したのが下表だ。すると、加工米飯で圧倒的だった「白飯」はほぼ皆無で、「チャーハン(焼飯)」が5割で最多を占めることが分かった。毎月およそ1億円前後の売上高をあげている。

年度計の売上高ベースだと、〈1〉「チャーハン(焼飯)」48.8%が図抜けたトップで、大きく水をあけて(売上高が1ケタ下がる)〈2〉「ピラフ」17.2%、〈3〉「焼おにぎり」16.3%の順。ここまでで82.3%に達するため、残る調理形態はほとんど横並びだ。比較的加工度の低いメニュが上位に来るのは、消費者ニーズというより商品開発のしやすさか。ところが前年比を見ると、区分ごとバラバラであるのが分かる。冷凍米飯総体の売上高は1.1%減だが、〈1〉「チャーハン(焼飯)」3.6%減、〈2〉「ピラフ」5.7%増、〈3〉「焼おにぎり」0.5%減。どれだけ減ろうとチャーハンの首位は揺るがないが、ピラフと焼おにぎりはデッドヒートを繰り広げていることになる。また母数が少なくなってしまうのでイレギュラーの可能性もあるが、前年比「▲」が並ぶなか、比較的大きな「+」が、「クッパ」、「カレーライス」、「ライスバーガー」あたりとなっている。

〈米麦日報 2018年5月14日付より〉

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