東北大学、名古屋大学、農研機構らの共同研究グループはこのほど、イネが持つ遺伝子「SD1」に、洪水に適応して草丈を急激に伸長させる「浮きイネ」を制御する機能を発見、13日付のアメリカ科学雑誌「Science」オンライン版に掲載された。これによって、洪水が続いても生存可能なイネ品種の開発や、環境に応じてイネの背丈を人為的に制御する技術の確立が期待できる。

「浮きイネ」はバングラデシュなどアジアの洪水地帯で栽培されており、完全に水没するような洪水が長期間続いても、急激に草丈を伸ばして水面から葉を出し生き延びることができる。今回、共同研究グループは、鍵遺伝子「SD1」の蛋白質の働きにより、植物ホルモンの1つであるジベレリンが生産され、急激な背丈の伸長を引き起こすことを明らかにした。

〈米麦日報 2018年7月18日付より〉