農林水産省は26日、2018(平成30)年度第1回(米の)SBS入札を実施したものの、昨年度と状況が一変、大変な不人気へと凋落した。総体では、予定数量2.5万tの48.0%に過ぎない1万2,008tの応札が入り、落札も3,100tにとどまった。落札率わずか12.4%。これを下回る落札数量を求めるなら2015年度第6回(2016年1月29日実施)まで遡らなければならない。
2018(平成30)年度第1回SBS入札結果(全体)

一般米枠の加重平均落札価格(kg当り裸)は、買入(商社売り)130.7円(前回比23.4円高、前年同期比26.7円高)、売渡(卸購入)192.0円(前回比10.7円高、前年同期比7.5円高)、マークアップ平均61.3円(前回比12.7円安、前年同期比23.5円安)。円安の進行とフレート(海上運賃)の上昇に伴い、買入予定価格を高めに設定しすぎた結果とみられる。ある関係者は「買入に比べれば売渡価格は、まだしも工夫の跡が伺えるし、マークアップに至っては、かなり遠慮したように見える」と評するものの、「“売買同時入札”というSBSの仕組み上、部分的に工夫しても無意味」とも指摘する。

事実、5,910tもの応札が入ったオーストラリア産米の落札がゼロだった点からして、「単純に価格が合わなかったのは確か」とも。特に象徴的なのは、外国産米のメルクマールとすら言えるアメリカ産うるち精米中粒種の落札がゼロだったこと。「調整金も禁止、同一業者の買い戻しも禁止され、いわゆるスポット転売用としてSBS玉を求める需要がなくなったかに見えたが、昨年度盛況で、5年ぶり完売を達成できたのは、何より国産米より安かったから。それも年度後半になって国産相場が下がって来ると、応札意欲は薄れていった。この経験があるから今回、恐らくかなり低めの価格帯で応札したはず。こんなに高くては、手が出せるはずもない」。今回の落札玉の船積期限は年内いっぱい、引渡期限は年明け2月14日まで。「第2回で応札意欲が高まるとすれば、国産価格が高騰するか、SBS予定価格を大幅に引き下げるか、しかありえない」とも指摘している。

〈米麦日報 2018年9月28日付より〉