7月24日現在の令和元年産米「不作なし」/農水省・堺田穀物課長

米麦日報 2019年7月25日付
農林水産省政策統括官付穀物課は7月24日、「最近の気象と水稲の生育ステージ」をテーマに、記者勉強会を開いた。この中で、堺田輝也穀物課長は令和元年産米の生育について、「客観的なデータからして、現状は不作を心配する状況にはない」との見通しを示した。

勉強会では、
△稲の生育ステージ
△直近60日の平均気温・日照
△直近20日間の平均気温・日照
△過去の冷害年(平成5、15年)との平均気温の比較
△平成5年産と平成30年産の品種構成の変化(耐冷性の高い稲の普及状況)
△水稲の適切な栽培管理(深水管理など)に向けた技術指導
――を解説。

現状については、「5月~6月上旬の水稲の生育はおおむね順調」、「直近20日は北海道、東北日本海側の平均気温は例年より低い」、「冷害の影響が最も出やすい減数分裂期(7月下旬ごろ)の気温を注視している」とした。その上で気象庁の1か月予報、2週間気温予報、週間天気予報から、「客観的なデータからして、現状は(平成5年産、平成15年産のような)不作を心配する状況にない。ただ、安心するわけではなく、天候の状況を注視していく」とした。

〈米麦日報 2019年7月25日付〉