先般公表された令和元年産米9月末現在農産物検査結果から、前年同期に比べた1等米の減少量が水稲うるち玄米だけで2万4,011tにのぼることが明らかになった。

1等米比率67.6%は11.3ポイントの下落だが、水稲うるち玄米総体の検査数量がむしろ増えているため、1等米の減少「量」としては圧縮される恰好となった。

これは産地別・銘柄別に見ても同じことが言える。例えば福島は、1等米比率が12.1ポイント下落しているが、1等米の量はむしろ1,119t増えている。だから指摘されている「1等米の減少」は、「比率」としてはその通りだが、「量」(実数)としては局所的な傾向と言える。1等米の数量が1万t以上減少している産地は、
〈1〉新潟9万8,606t(9万8,638t減)、
〈2〉千葉13万839t(1万7,199t減)、
〈3〉茨城11万2,911t(1万2,153t減)、
〈4〉栃木7万5,681t(1万1,602t減)
――の4産地のみ。

また1等米の数量が1万t以上減少している銘柄別は、
〈1〉新潟コシヒカリ3万7,024t(7万7,586t減)、
〈2〉新潟こしいぶき4万1,587t(1万9,071t減)
――の2銘柄のみ。新潟の“被害”の甚大さが浮き彫りとなった。

ただし、以上はあくまで9月末現在の比較。今後この減少幅がさらに拡大していくものとみられる。

〈米麦日報 2019年11月7日付〉
令和元年産水稲うるち玄米9月末現在検査結果