農林水産省は11月5日、令和3年産主食用米の生産量見通しを「693万t」に上方修正した。同日持ち回り開催した食料・農業・農村政策審議会の食糧部会(部会長=大橋弘東京大学公共政策大学院教授)で、基本指針(米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針)の改定、いわゆる「11月指針」を審議、了承を得たもの。

令和3年産主食用米生産量「693万t」は、令和2年産主食用米生産量見込み「732万t」をそれでも30万t下回る厳しい“目安”に変わりはないが、過去最大の作付面積減を想定した「参考値」との差が「わずか1万t」のため、実現性が高まったとは言える。とはいえ、どちらにせよ年間生産量見通しが700万tを割ったのは史上初。

需給見通しは、まず今年6月末の民間在庫量(確定値)を10月指針から1万t下方修正の「200万t」とした上で、令和2年産主食用米の生産量に10月15日現在作柄に基づく「723万t」(9月15日現在から12万t下方修正)を当てはめた。

一方、需要量見込みは、令和元/2年(7~6月)の需要量が1万t増えた(在庫が下方修正なので自動的にこうなる)こと、人口推計値が更新されたことから、令和2/3年の需要量見込みは10月指針から1~2万t上方修正の「711~716万t」とした。結果、来年6月末在庫は「207~212万t」と、10月指針から2~3万t下方修正した。

肝心の令和3年産主食用米の生産量は、再来年6月末在庫200万tをターゲットに逆算、10月指針から14万t上方修正の「693万t」とした。再来年6月末在庫は(逆算したから当然だが)ピタリ「195~200万t」。令和3年産主食用米の生産量を「参考値」とするなら、再来年6月末在庫は「194~199万t」となる。

〈米麦日報2020年11月6日付〉