今期つゆ市場 注目はパウチタイプ

今期のつゆ市場は、個食・少人数用のストレートつゆを中心にしたパウチ入りタイプが注目される。数年前から発売され、徐々に増加、今期は10社近くから発売されている。しかもその切り口は、具材入り、プレミアム、野菜摂取、味のバラエティー化と各社様々だ。多くが使い切りまたは少人数対応であり、単調になりがちなそうめんなど夏の麺メニューをいつもと違うプチ贅沢やおしゃれに演出する。また夏の生鮮連動販売商品として量販店サイドからも注目を集めている。

パウチ入りはここ1~2年、キッコーマン食品、ヤマサ醤油、ヤマキ、イチビキ、カゴメ、正田醤油など大手からの提案が目立つカテゴリーだ。まだ大きな市場にはなっていないものの、昨年は一定の市場を獲得し、すでにストレートつゆの15%程度のシェアを得たといわれる。今期も各社が新製品投入などシリーズを強化、ヒガシマル醤油は1人前のポーションタイプ(4個入り)を新発売するなど、容器面でも差別化が見られる分野だ。瓶・PETからストレートパウチに主力が移行した鍋つゆの例もある。「今期の配荷は予想以上」というメーカーもあり、大化けする要素がある。

パウチ入りが注目を集める要因はいくつかある。つゆの主力の濃縮つゆが飽和状態に近く、競争激化による価格軟化などの課題に直面していることから、オリジナリティーのあるパウチ入り製品の開発によって市場の活性化を図りたいというメーカー側の考え。通常の醤油ベースのストレートつゆ(PETなど)では使用場面が限られていることもパウチ入りに変化を求めることになる。

また量販側にすると、生鮮品などとの連動販売が可能になること。パウチ入りや具入り・具なしに限らず野菜や畜肉製品、卵などをトッピングすることで簡単に栄養バランスを向上できること、おいしく見栄えのあるメニューになる。メーカー側も製品パッケージやホームページなどでその点を強調したり、メニュー提案している。そのため、連動販売の効果が期待できることから、量販店での配荷も伸びている。鍋つゆ等での連動販売による生鮮売上げの効果が確認されたこともプラスになっている。

さらに家庭の少人数化、単身世帯の増加も一つの要因だ。そうめんなど夏の麺は醤油ベースが基本だが、バラエティー化やだしのグレードアップも欲しくなる。そこで好きな味が楽しめる1~2人用のパウチが重宝されることになり、各社それぞれ工夫を凝らした製品を発売している。