3人の子育てをしているが、今年3月に末っ子が保育園を卒園し、毎日の送り迎えからようやく解放されることになる。

10年前から都内の保育園に通い続けたが、その中で子育ての環境が大きく変化したと特に感じるのは、父親の活躍と電動アシスト自転車の台頭だ。

父親の育児参加について言えば、保育園の朝の送迎と月曜日のシーツかけに来るお父さんが格段に増えた。1人目の子どもを送っていた10年前はお母さんたちばかりで、男の私が送ると「奥様は勤務地が遠いのですか」と言われたこともある。だが、今や朝の保育園の送迎は父親と祖父母を合わせれば母親の数を超えるような印象となり、環境の大きな変化を感じている。

移動手段では、送迎時に一般車と比べると高額な電動アシスト自転車が増えた。

10年前は保育園の送迎で電動タイプを見る機会はほとんどなかったが、5年ほど前から急激に増え、今は電動アシストでないものを見つける方が難しい印象だ。経産省の生産動態統計によれば、電動アシスト自転車の生産台数は07年に約25万台だったが、17年は現在発表されている1~11月累計だけでも約51万7000台となり、10年前から倍以上に増えている。

日本で女性の社会進出が本格化したこの10年間に、母親を支える人々や道具が増えてきた。食品業界でも簡便調理の食品が進化しているが、今後は男性が食事を用意する時代を想定した方が良さそうだ。

〈食品産業新聞 2018年1月25日付より〉