多くの企業で18年度が始まった。18年度の注目点の一つは、人工知能(AI)のビジネス活用にある。

味の素はこのほど、レシピサイト「AJINOMOTO PARK」をリニューアルし、AIを活用した自動献立提案システムを導入した。この自動献立提案システムは、サイト上で選択したレシピに対し、主菜、副菜、汁物から適切な2品を加え計3品の“献立”として瞬時に提案する。

冷食メーカーの取り組みも急だ。ニチレイフーズは近畿大学とAIを活用して、ニチレイフーズの冷食工場で使用する原料選別技術を共同開発した。従来比で夾雑物除去率が約1.5倍、処理スピードは約4倍になる。

この技術は製造途中や完成品の検査にも応用でき、完全自動化にもつながるという。極洋はNEC、東北大学などと共同で、水産加工品の生産効率向上に向け、AI画像診断による生産個数、二級品検出実験を行い、成果を得て生産工程の実装に生かす。

冷食の生産現場では検品や商品仕分けなどの作業軽減や故障、異常発生による無駄なコストの未然防止が、「人手不足」の深刻化とともに需要な課題になっている。AI技術の生産現場への導入では知見を持つ企業や大学との取り組みが欠かせなくなった。

AIを使った各種の技術は、「90年代初めのインターネットの登場と匹敵するくらいのインパクト」という指摘もあるが、食品・冷食業界のAI技術活用の進展が注目される。

〈食品産業新聞 2018年4月16日付より〉