国産小麦への需要が高まっている。国は、麺用だけでなくパン用に適した強力系小麦品種の開発を続け、製粉メーカーも国産小麦100%使用の小麦粉製品を続々と開発して、いわば「国産小麦応援団」を形成している。それも麺・パン用だけでなく、国産小麦100%のピザ用粉、麺用でも豚骨系に合う国小麦100%中華麺用粉が製品化されるなど、外食店への応援にもなっている。

その「国産小麦応援団」の最新バージョンとして7月3日には、東京・神田に国産小麦のアンテナショップ「むぎくらべ」がオープンする。全国米麦改良協会が国産麦を使用したパン・麺・菓子などの認知訴求を目的に開設するもので、全国の小麦生産者・JAや小麦粉二次加工事業者等に、1~2週間単位で店舗を無料で貸し出し、手軽に国産麦(小麦・大麦・はだか麦を50%以上使用した)製品のPR・利用促進に活用できる。

一方で、国産小麦では、需給の「逆ミスマッチ」問題が解消されていない。製粉メーカー、二次加工メーカー、流通等がこぞって国産小麦の需要を拡大しているにもかかわらず、小麦産地が需要に見合った供給を実現できていない。「応援団」の体制は整ったが、実際のプレーヤー(生産者・JA)が応援に見合ったプレー(生産・供給)で呼応してくれないと、良い試合(市場)は成立しない。長年の課題だが、「マーケットイン」の優秀なプレーを期待している。

〈食品産業新聞 2018年7月2日付より〉