累計1億部突破と、社会現象と言っても過言ではない「鬼滅の刃」の最新刊22巻が発売されたので早速読んでみたが、やはり面白い。「週刊少年ジャンプ」での連載は終了しているが、食品業界では未だに「鬼滅の刃」コラボ商品が次々と登場しており、その人気と影響力の大きさがうかがえる。
 
いまやマンガは日本が世界に誇る文化であるが、このメディアの特筆すべき点は分かりやすさであろう。そのため、最近はブランディングの一環として、ロングセラー商品や社員の仕事をマンガ化して発信する事例も見られる。
 
昭和産業は今年、「昭和天ぷら粉」の発売60周年を迎える。10月1日の「天ぷら粉の日」の記念日制定を皮切りに企画を本格スタートさせた。ホームページでは「昭和天ぷら粉」発売秘話をマンガで掲載しているが、当時の社員の売る情熱が伝わり、知恵を絞った販促方法でヒット商品となる道のりが簡潔に描かれている。
 
J‐オイルミルズもインナーブランディングの一環として、社内SNSで社員のインタビューを元に制作したマンガを配信している。4篇にわたって展開し、同リリース発表時点で延べ1万人以上のアクセスがあったという。各社員の仕事への情熱が伝わる濃密な内容というのもあるのだろうが、構えずに気軽に読めることもアクセスのしやすさにつながっているのではないか。
 
マンガでブランディングというのは今後も増えていきそうだ。
 
〈食品産業新聞 2020年10月8日付より〉