輸入Non-GM大豆市場の動向を聞く-岡本ハナマルキ副社長

輸入Non-GM食品大豆市場は、カナダ大豆がプレミアム(割増奨励金)高や、生産者の意識変化などを反映する形で、存在感が低下しつつある一方で、米国大豆はシカゴ大豆相場が一時期より軟化していることに加え、同国内でのNon-GMO表示拡大の動きや需要増加を反映する形で、注目度が高まっている。他方では、ブラジルやウクライナといった、新たな食品大豆供給源の開拓も進みつつある。今回は、ハナマルキの岡本博義副社長に、そんな輸入食品大豆市場の動向を中心に話をうかがった。

──通関統計を見る限り、米国の食用大豆の輸入量は増えているようですが。

米国の食品大豆が増えているのは間違いない。ただ今年の場合は、米国西海岸の港湾労働争議の影響が出ているので、いずれは調整される。昨年の32万tがらみから大幅に増えるとは思えない。あとは、カナダ大豆はほぼ前年並みの35万t、中国大豆3万tといったところではないか。

また、ブラジルは大体2万t前後、他の南米諸国やウクライナも、Non-GMO飼料用途も含めて増えている。(詳細は本紙にて)