2017年・新年製油メーカートップインタビュー④ 清水洋史・不二製油グループ本社社長

–昨年の振り返りと今年の見通しを

今期は油脂、製菓・製パン素材、大豆たん白の各事業が順調に推移している。上期は最高益を更新した。コア製品の拡販、高付加価値化へのシフト、原価低減施策等により、通期でも最高益を更新する見通しだ。 

ただ昨年は、原料、為替の状況が当社の事業にとっていい方向だった。今年は昨年ほど良くないと予測しておいたほうがいい。

酸化安定化技術を用いた世界初の安定化DHA・EPA油を開発し、今春発売する。秋頃から市場に製品が出てくるだろう。期待している。

–「価値づくり」の3つの方向性において、①コアコンピタンスの強化②大豆事業の成長、選択と集中③機能性高付加価値事業を示されました

一番目に、油脂とチョコレートとクリームといった一番強い事業、コアコンピタンスを伸ばす。ブラジル、マレーシア、タイへの積極投資を見てもわかるとおり、チョコレートを中心とした既存事業を拡大する。(詳細は本紙にて)