やまみは20日、18年6月期・中間決算説明会を開き、山名清社長が業績について説明した。第2四半期決算(一部既報)は、売上高は前年同期比7.1%増の52億8,100万円、営業利益は5.1%増の4億9,700万円、経常利益は5.6%増の4億9,400万円と増収増益だった。拠点別構成比では本社工場が66.9%、関西工場が33.1%とし、関西工場が4.5ポイント高まったとしている。

山名社長は「第1四半期は苦戦したが、秋冬商材に切り替わる第2四半期から売上、利益共に復調の気配となった。さらに春からは新商品が上乗せされるので、通期目標を達成できる見込み」との見解を示した。

続けて関西市場については、「伸長のスピードが速く、12年に稼働し、約6年で32億円規模に達した。中国・四国地域では同業者の廃業・倒産、スーパー子会社からの乗り換えなどで伸長してきた。上場前は利益率が低かったが、シェアを獲得することで、利益も上がってきた。関西では地域メーカーが近日廃業する見通しであり、一部の売上が入ってくるだろう。広島が伸びてきたように、関西も増えてくると思っている」と述べ、さらなるシェア拡大に自信を示した。

〈関東市場は魅力的、静岡新工場は本社・関西工場を上回る規模に/山名社長〉
さらに会見では、静岡県に富士山麓工場(仮称)の用地を取得した狙いについて、山名社長は「今までの自動化、無人化、衛生ラインで取り込む。また包装機、ロボット制御が連動した唯一の豆腐工場になる。効率良くおいしい商品が作れる。大豆もグレードの高い物を使用し、味も良く、安全性、競争力のある商品を、安定価格で提供する体制を整える」との考えを示した。なお新工場の詳細について今後明らかにしたいとした上で、工場用地は本社工場と関西工場を合わせた面積を上回る見通しで、それに応じた建物、販売目標になると言及した。

関連して、関東市場については「人口も多く、購買意欲の高さも魅力的だ。売場を見ていると正直、このスペックでこの値段で売れるのかと思う商品がたくさん並んでおり、競争は少ないと考えている。当社が必要とされる市場がある。関西ではやまみスタイル、やまみ価格でないと納品できない状況になってきている。今までよりも価格を1割下げて、スペックは2割上げるように求められている。関東市場も同様になると考えられ、それに応えられるメーカーが生き残っていく」との見解を示した。

主力製品の販売状況については「当社でしかできない商品では、コンビニやスーパーからPB生産の依頼が増えている。NB商品と合わせると伸長している。また焼き豆腐の自動化設備は当社にしかなく、PBを受けなくても20%近く伸びている。作りにくい物を確保して、他の商談につなげている」とした。新商品については、4月からはべに花油を使用した日持ち10日間の油揚げを発売する。生産能力は1時間当たり3万枚だとした。他にも北海道産大豆を使用した「とろけるふんわりとうふ」も発売する。新商品は既存品よりも高価格帯商品だとし。これにより下期の売上高、利益の底上げを図るとした。

〈大豆油糧日報 2018年2月22日付より〉